2025年8月に発生した、神奈川県の主婦による「レンタカー乗り逃げ＆売却」詐欺事件。

　主婦は、三菱「エクリプスクロス」のレンタカーを返却せず、パキスタン人に30万円で売却していました。今回、警察の捜査に進展があり、改めて被害者に話を聞きました。

　果たして、盗まれたクルマはどうなったのでしょうか。

　8月29日にくるまのニュースで『「普通の主婦」がレンタカーを外国人に売却！ 人気レンタカー店で起きた悲劇とは』という記事を公開しました。

　犯人は30代の主婦で、8月14日に返却予定だった三菱「エクリプスクロス」のレンタカーを複数回延長し、挙句の果てにはパキスタン人に30万円で売却した事件です。主婦は返却の催促に対し、「コロナ感染」や「体調不良」を口実に延長を繰り返していました。

　主婦が家族に「クルマを盗まれた」と話したため、警察が介入していましたが、防犯カメラにはパキスタン人に鍵を渡す様子が映っていました。保険適用外のため、レンタカー店の被害は甚大。発見への手がかりが全くなく、「絶望しか見えてこない」と、深い悲しみの中にいた被害者のもとに、9月5日の朝、神奈川県警から大朗報が届いたのです。

　それは、勝手に売却されたエクリプスクロスが「見た目に大きな損傷もなく走行できる状態」で発見されたという連絡でした。なお、この事件では同じ30代の主婦が他にもカローラとハスラーのレンタカーを同様に乗り逃げ＆売却していたこともわかっています。

　警察からの連絡では、「他のクルマも複数台を押収している」という話でしたが、それが、今回押収された複数台の中に入っているのかどうかは不明です。なお、9月5日午後、被害者のAさんは小田原警察署にエクリプスクロスを引き取りに行くとのことです。まずは見つかってよかったですね。

　ちなみに、レンタカーで貸し出していたエクリプスクロスは、ブラックエディションという高級モデルで2024年10月に新車で貸し出しを開始しました。格安レンタカーでは希少な車種ということで、とても人気があったと言います。

「もし、見つかってなければリース代として340万円を一括返済することになっていました。見つかってよかったです！」（被害者Aさん）

　ところで、レンタカー貸出中の乗り逃げや盗難は意外とたくさんあるようです。過去に複数のレンタカー店で乗り逃げされた経験を持つレンタカー店Ｂ社が教えてくれました。気をつけたい借主の言動をまとめてみます。

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・当日の朝、いきなり電話でレンタカーを貸してほしいと言われる
・支払いは現金払い（カードは足がつきやすいので使わない。そもそもカードを作れない場合も）
・車種にこだわりはなく、「とにかく今からすぐ借りられるクルマ」と指定する
・乗り逃げする気で借りるのでレンタカー代が高くても気にしない
・闇バイト的なものも増えており、その場合は市場価値が高い車種が指定される
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