8月に「日本で“一番売れた”クルマ」は何だった? 特に「スライドドア軽」には人気“殺到”か!? 「セダン/ワゴン」は不人気も「新車200万円台」のお手頃モデルが支持 販売台数ランキング発表
2025年8月の車名別販売台数ランキングが発表されました。登録車と軽自動車で販売トップ10にランクインしたのはどのクルマなのでしょうか。
2025年8月の販売台数ランキング発表!
日本自動車販売協会連合会(自販連)と全国軽自動車協会連合会(全軽自協)は2025年9月4日、2025年8月の車名別販売台数ランキングを発表しました。
自販連は登録車(5ナンバー/3ナンバー)ランキング、全軽自協は軽乗用車のランキングをそれぞれ発表しています。
どのようなクルマが人気なのでしょうか。また、ランキングに変化はあったのでしょうか。

発表されたランキングは通称名別です。例えば登録車のトヨタ「ヤリス」には、コンパクトカー「ヤリス」、コンパクトSUV「ヤリスクロス」、コンパクトスポーツ「GRヤリス」が含まれます。
軽自動車のスズキ「ワゴンR」には、「ワゴンR」「ワゴンR カスタム」「ワゴンR スティングレー」「ワゴンR スマイル」が含まれるなど、同名シリーズ全体が合算されています。
●2025年8月 登録車 ブランド通称名別 新車販売速報 登録車ベスト10
・1位:トヨタ「ヤリス」(8818台)
・2位:トヨタ「カローラ」(8589台)
・3位:トヨタ「ライズ」(7487台)
・4位:トヨタ「ルーミー」(6644台)
・5位:トヨタ「シエンタ」(5964台)
・6位:ホンダ「フリード」(5697台)
・7位:トヨタ「アルファード」(5665台)
・8位:トヨタ「ヴォクシー」(5122台)
・9位:トヨタ「ノア」(5057台)
・10位:日産「ノート」(4947台)
●2025年8月 軽四輪車 通称名別 新車販売速報 乗用車ベスト10
・1位:ホンダ「N-BOX」(1万4936台)
・2位:スズキ「スペーシア」(1万1478台)
・3位:ダイハツ「ムーヴ」(1万847台)
・4位:ダイハツ「タント」(6957台)
・5位:スズキ「ハスラー」(5633台)
・6位:スズキ「アルト」(4701台)
・7位:スズキ「ワゴンR」(4454台)
・8位:日産「ルークス」(3872台)
・9位:三菱「デリカミニ/eK」(3616台)
・10位:スズキ「ジムニー」(3586台)
2025年8月の新車(登録車)販売台数ランキングは、トヨタ「ヤリス」(販売台数8818台)が1位を獲得しました。
これに続きトヨタ「カローラ」「ライズ」「ルーミー」「シエンタ」と、トヨタ車がトップ5を独占しました。
5位のトヨタ「シエンタ」は現行型の3代目が8月5日に一部改良を実施したばかり。電動パーキングブレーキやレーダークルーズコントロール(全車速)の全車標準装備などを行ったほか、2人乗りの特装車「JUNO」を設定するなど、商品力を高めました。
8位/9位のトヨタ「ノア/ヴォクシー」は人気のミドルサイズミニバンです。こちらも9月2日に一部改良を実施したばかりで、グレードの整理と装備の充実化、ボディカラーラインナップの変更が行われました。
10位は日産の主力コンパクトカー「ノート」が獲得。こちらも現行型の3代目が8月28日に一部改良され、先進装備の熟成や新たなカスタムカーの設定などが行われています。
このほか13位のトヨタ「アクア」も9月1日に、デザインの変更を含めた大幅マイナーチェンジを実施しています。
直近の一部改良が多く、8月の販売台数に反映されていないものも多くありますが、いずれの車種ともに今後、さらに上位に浮上する可能性もあります。
軽自動車の2025年8月の販売台数ランキングでは、2023年10月に現行型がデビューしたホンダ「N-BOX」(販売台数1万4936台)が1位を獲得。単月で1万5000台に迫る勢いで、根強い人気を誇ります。
2位はスズキ「スペーシア」で、N-BOXと同タイミングでモデルチェンジ。これまで単月ではN-BOXを破ることもあったなど、こちらも非常に高い人気を誇ります。
3位はダイハツ「ムーヴ」が獲得。2025年6月に7代目となる新型が発売し、非常に好調です。手頃な価格を維持しながら、スライドドアの採用などを図り、人気の派生モデル「ムーヴキャンバス」とあわせて巻き返しを図ります。
8位は日産「ルークス」ですが、8月22日に4代目の新型が先行公開。秋の発売を予定しており、デザインの大刷新などが注目されています。同様に9位の兄弟車 三菱「デリカミニ/eK(eKスペース)」もモデルチェンジが予定されています。
※ ※ ※
登録車(普通車)と軽自動車をすべて含んだ2025年8月の総合ランキングは以下の通りです。
●2025年8月 新車販売速報 乗用車ベスト10
・1位:ホンダ「N-BOX」(1万4936台)
・2位:スズキ「スペーシア」(1万1478台)
・3位:ダイハツ「ムーヴ」(1万847台)
・4位:トヨタ「ヤリス」(8818台)
・5位:トヨタ「カローラ」(8589台)
・6位:トヨタ「ライズ」(7487台)
・7位:ダイハツ「タント」(6957台)
・8位:トヨタ「ルーミー」(6644台)
・9位:トヨタ「シエンタ」(5964台)
・10位:ホンダ「フリード」(5697台)
総合ランキングでは、1位から3位が軽のハイト系ワゴンが占めました。背の高いコンパクトボディに両側スライドドアを装備するという点では、7位のタント、普通車では8位のルーミーも含まれます。
また、ハイトワゴンやコンパクトミニバンが非常に強い人気で、ついでミドルサイズミニバンやSUVが占めているかたちとなりました。
いっぽう、セダンやステーションワゴンは車種も少なく、ランキングでも低迷ぶりが顕著で、50位以内の全体を見てもランクインしている車種は非常に稀になりました。
金額帯は総合ランキングの10位以内は200万円台が占め、唯一500万円以上と高価格帯に位置するトヨタ「アルファード」が普通車ランキングの上位にエントリーしています。低価格なコンパクト〜ミドルサイズでかつ、両側スライドドア付きモデルの需要が高いことがわかります。
8月から9月にかけての直近では一部改良が多かったことに加え、ランキング外の車種でも一部受注停止となっているもの、さらにフルモデルチェンジがすでに予定されていたり、新型の登場が噂されているものなどもあります。
10月には「ジャパンモビリティショー2025」の開催も控えているなど、ここから2025年下半期にかけては、新車の動向に大きな変化が生じる可能性が高そうです。
Writer: くるまのニュース編集部
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