1000馬力超えד6速MT”! 斬新「“2ドア”スポーツカー」登場! 渋イイ「旧車デザイン」に巨大ウイング&軽量ボディ採用! 「豪華内装」も魅力! ポルシェ「911」ベースの米国で公開されたガンサーワークス「プロジェクトF-26」とは?
世界最大規模の自動車イベント「Monterey Car Week 2025(モントレー・カー・ウィーク2025)」にて、ポルシェ「911(993型)」のレストモッド車両「プロジェクトF-26」が公開されました。一体どのようなクルマなのでしょうか。
1000馬力超えを6速MTで操る
米国のGunther Werks(ガンサーワークス)は、2025年8月13日から数日間にわたり開催されたアメリカの自動車イベント「Monterey Car Week 2025(モントレー・カー・ウィーク2025)」において、ポルシェ「911(993型)」をベースにしたレストモッド車両「プロジェクトF-26」を初公開しました。
同イベントでは、クラシックカーやスーパーカーの展示、オークション、レースなどが行われるなか、その個性的な仕様に注目を集めていたといいます。
一体どのようなモデルなのでしょうか。

ポルシェ911は世界中に多くのファンを抱える、名実ともに自動車史に残る名車です。
その旧型モデルをベースに、大幅なパフォーマンス向上や内外装のアップデートを施したレストモッドが、これまでにも数多く製作されてきました。
911のレストモッドを手がける企業として特に有名なのが、カリフォルニア州に拠点を置く「シンガー」です。
今回、同じくカリフォルニア州を拠点とするガンサーワークスが披露したのがプロジェクトF-26。
この会社は993型ポルシェ911をベースとしたレストモッドで実績を重ねてきたことで知られています。
ベースとなった993型911は、1993年から1998年にかけて生産された4代目モデルで、空冷エンジンを搭載する最後の911として歴史に名を刻んでいます。
その993をベースとするプロジェクトF-26は、内外装を大幅に刷新したうえ、軽量かつ高剛性のカーボンファイバー製パーツを採用。
車重は2700ポンド(約1225kg)に抑えられ、極めて軽量なスポーツカーに仕上げられています。
外観の最大の特徴は、オリジナルの911とは大きく異なる傾斜した「スラントノーズ」。
この独特のシルエットは、ポルシェのレーシングマシン「935」を彷彿とさせます。
ポルシェ935は1970年代に登場したレースカーで、FIA(国際自動車連盟)のグループ5規定に基づいて開発されました。
ル・マン24時間レースなど数々の舞台で活躍し、圧倒的な戦績を残しています。
その後、2代目930型911にもスラントノーズを採用した少量生産モデルが存在しました。
プロジェクトF-26は、そのクラシカルなスラントノーズを現代的に再解釈し、フロントの端部には固定式ヘッドライトを配置。
足元にはマグネシウム製の18インチホイールを装着し、タイヤサイズはフロント295/30R18、リア335/30R18と、強大なパワーを受け止めるための極太タイヤを組み合わせています。
リアには大きなウイングや吸気口を備え、強力なダウンフォースを発生。
2本出しマフラーを含む専用のエキゾーストシステムも搭載され、まさにレーシングカーさながらの仕上がりとなっています。
インテリアはブラックとレッドを基調としたスポーティなデザインで、カーボンやレザー素材を各所に採用。
木製のシフトノブも装備され、クラシカルな雰囲気とモダンな質感が融合しています。
パワートレインにはオリジナルのエンジンに代わり、最高出力1000bhp(約1014PS)、最大トルク約1017Nmを発揮する4リッター水平対向6気筒ターボエンジンを搭載。
トランスミッションは6速MT、駆動方式はRR(リアエンジン・リアドライブ)と、911本来のレイアウトを継承しています。
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ガンサーワークスのプロジェクトF-26は、その車名にちなんで世界限定26台のみの生産。
価格は157万ドル(約2億3100万円)からと発表されており、希少性と圧倒的なパフォーマンスを兼ね備えた特別な1台となっています。
Writer: 山城颯太
理系国立大学を卒業後、自動車メディアを中心にフリーランスのライターとして活動中。TOEIC 925点。クルマから電車、飛行機まで乗り物大好き。主に新型車のグレードに焦点を当てたモデル紹介、海外車の執筆などを担当。


















