来期ホンダへ移籍するJ・ロレンソ選手 MotoGP第7戦カタルーニャで2勝目
ドゥカティのJ・ロレンソ選手は、前戦イタリアGPに続きカタルーニャGPでも勝利し、2連勝を飾りました。本来の速さを取り戻しつつあるロレンソ選手は、来年からホンダへの移籍が決まっているだけに、チームとしては複雑な心境か?
本来の速さ復活か!移籍発表後の連勝はどこまで続くのか?
2018 MotoGP第7戦のカタルーニャGPが6月17日にバルセロナのカタルーニャ・サーキットで開催され、ドゥカティMotoGPチームのJ・ロレンソ選手は、2週間前のムジェロの優勝に続き2連勝を飾りました。
J・ロレンソ選手は、ポールポジションからのスタートしましたが、1周目はM・マルケス選手(Repsol Honda Team)に先行を許してしまいます。2周目にM・マルケス選手をオーバーテイクして首位に立つと、そのままレースを支配し、首位でチェッカー。ゴール通過時点で、2位のM・マルケス選手とは4秒以上の大差をつけ勝利しています。
予選2番手から好スタートを切ったM・マルケス選手は、優勝には一歩届かず2位でフィニッシュし、年間ポイントランキング総合首位をキープしています。
V・ロッシ選手(Movistar Yamaha MotoGP)は、3番手を死守し前回に続いて3位表彰台を獲得しています。
●1位 J・ロレンソ選手(Ducati Team)
「今日の勝利は本当に素晴らしい!ターン1で首位で飛び込まなくても、ライバルをオーバーテイクしポジションを上げられることを証明できた。良いスタートを切ることができず、マルケスに先行されたため複雑なレースになったが、まだ先は長いと自分に言い聞かせて、何とか落ち着こうとしました。ブレーキングはマルケスより若干良かったので、オーバーテイクはそれほど難しくはなく、その後はしぶとく食い下がられた。現時点で、パッケージにはかなり戦闘力があり、ドゥカティ史上最も完成されたマシンになったのではないかと思う。デスモセディッチは、ほぼすべてのサーキットで実力を発揮できているうえ、タイヤへの負担も少ない。これは大きなアドバンテージです。今後もしっかりと勝ち切りたい」
●2位 M・マルケス選手(Repsol Honda Team)
「今日のレースでは冷静な戦いを求められました。序盤はもちろん、一生懸命プッシュしました。それはホルヘについていくことで、追ってくるライダーたちとのギャップを広げられると思ったからです。十分なアドバンテージができてからは、自分のペースを保ちました。ロレンソに追いつくのは不可能だったので、レース終盤は少しスローダウンしました。今日は転倒者が多かったので、ロレンソに追いつくことよりも成し遂げなければならないことがありました。時々、自分の選択したタイヤが、思っていたようなフィーリングではないことがあります。しかし、2位という結果はチャンピオンシップにおいてとてもいい結果だと思います。もしかすると、これからも難しいレースがあるかもしれませんが、ここまではまずまずの状態で7戦を終えられたと思います」
●3位 V・ロッシ選手(Movistar Yamaha MotoGP)
「昨日のプラクティス・セッションを終えた時点では、ライバルたちのほうが少し優っていると感じていました。私は第2グループのほうに近かったのです。でも今朝のウォームアップ・セッションでは、チームの努力のおかげでセッティングが良くなっていました。コーナリングが楽になってペースも上がったので、上位から大きく離されることはなかったのですが、残念ながら十分に近づくこともできませんでした。そのあとドビツィオーゾがミスをして、私は表彰台に上ることができたということです。またチャンピオンシップにおいても、貴重なポイントを獲得してランキング2位できました。今後もこの調子をキープしていけるよう頑張ります」
次戦の第8戦オランダGPは、6月29日~7月1日に伝統のTTサーキット・アッセンで開催されます。
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