新たな「国道1号バイパス」開通! ブツ切れ解消で現「国道1号」の“大渋滞”が一気に解消へ! 「栗東水口道路I」「大津能登川長浜線」開通でどう変わるのか

2025年8月23日、国土交通省は滋賀県栗東市を通る「栗東水口道路I」と「大津能登川長浜線」が開通したと発表しました。これらの道路が開通することにより、どのような効果が見込まれるのでしょうか。

国道1号の渋滞が緩和!

 国土交通省は滋賀県内の主要地方道路「栗東水口道路I(1)」と「大津能登川長浜線」が2025年8月23日に開通したと発表しました。

 この道路が開通するとどのような効果が見込まれるのでしょうか。

 開通前の状況と、期待される効果を紹介します。

「栗東水口道路I」と「大津能登川長浜線」の様子(画像:国土交通省)
「栗東水口道路I」と「大津能登川長浜線」の様子(画像:国土交通省)

 栗東水口道路Iと大津能登川長浜線は、湖南市石部から草津市馬場町までを結ぶ全長約7.3kmのバイパスです。

 このうち、東側の栗東水口道路I、湖南市石部~栗東市小野は2016年3月に、西側の大津能登川長浜線、草津市山寺町~馬場町は2025年3月にそれぞれ開通済みです。

 2025年8月23日に開業したのは、その真ん中に当たる栗東市小野~草津市山寺町までの約2.9km区間で、この区間が開通したことによりブツ切れ区間が解消。東西をバイパスで行き来できるようになりました。

 バイパスに並行する国道1号(現道)では、ラッシュ時の通行量がパンク状態に陥っており、大路三丁目交差点では交通容量の約1.3倍のクルマが走行。朝夕を中心に交通渋滞が頻発していました。

 並行する現道では交通集中により、平均車速が20km/hほどと、かなりノロノロ運転が続いていた状況でした。

 今回これらの道路が開通することにより、大渋滞の国道1号の交通量が新バイパスへ分散され、大津・湖南・甲賀地域へのアクセス性が向上。

 滋賀県においては、大規模工場や物流倉庫がどんどん建設され、製造品出荷高は年々右肩上がりを記録。バイパス開通によって、地域経済のさらなる活性化が期待されています。

 さらに、大津能登川長浜線は草津田上ICで新名神高速に接続、栗東水口道路Iは栗東湖南ICで名神高速に接続しているため、東西を走る高速道路からのアクセスも良好です。

 なお、今回の開通は暫定2車線の開通で、用地的には将来4車線化できるようになっています。4車線化の予定はまだ発表されていませんが、新バイパスの今後に注目です。

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Writer: くるまのニュース編集部

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