本州最北の「横浜」に「14kmのバイパス」完成! 「新幹線アクセス」&フェリー利用も可能に!? 青森の「右腕」下北半島を“縦断”の「下北道」 開通に前進
青森県の下北半島を縦断する高速道路「下北道」のうち、2区間が2026年3月14日に開通予定です。ここが開通するとどのような効果が見込めるのでしょうか。
未開通だった2区間が開通!
本州最北の高速道路「下北道」は、青森県むつ市から上北郡七戸町に至る総延長約68kmの地域高規格道路です。
このうち、「むつ南バイパス」5.3km、「横浜南バイパス」7.0kmおよび「横浜北バイパス」の一部1.5kmの合計13.8kmが、2026年3月14日に供用される見通しです。
この区間が開通するとどのような効果が見込まれるのでしょうか。

下北道はむつ市を起点に七戸町で東北縦貫道接続する道路です。全区間JR大湊線と並走する形で結ばれています。
下北半島を縦に貫き、下北・南部・青森地方生活圏の地域間連携強化、下北地方の産業等の発展を支援する地域高規格道路として整備されています。
下北道が開通すれば、県内各地方生活圏及び県外地域との交流の活発化や、東北新幹線七戸十和田駅へのアクセス強化が期待されています。
また、大都市市場との移動性の向上により、産業立地の促進を図るとともに地場産業をより付加価値の高い産業へ転換できる可能性が高まります。
さらに、下北半島の先端にある大間からは北海道・函館までフェリーが出ており、クルマで本州から北海道へ移動する場合、ここからフェリーに乗れば最も短い乗船時間で渡道することができます。
大間への所要時間も短縮できるため、よりスピーディーに北海道へアクセスできるようになります。
2025年8月現在、下北道は南側の野辺地ICから横浜吹越IC間25.3kmと、北側のむつ東通ICからむつICまで3.4kmが開通済みです。
これに加えて2026年3月14日に、横浜南バイパス7.0kmと横浜北バイパスの一部1.5km、むつ南バイパスのうち、むつ奥内ICからむつ東通ICまでの5.3km区間が開通する見込みです。
開通すると下北道の開通部分は現在の41.3%から61.2%まで増えることになります。
なお青森県は、下北道の全線開通は2032年度を目指すとしています。
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下北道の延伸により、むつ・下北エリアへのアクセス性が向上し、物流・救急の信頼性も高まります。
下北道は観光回遊と地域産業の活性化、通勤・通学の時間短縮など、暮らしの質向上に広く寄与することでしょう。
Writer: くるまのニュース編集部
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