「福島〜秋田」直通の“新たな高速”全通へ前進! 山形新幹線と並走する「“東北版”中央道」の「ブツ切れ区間」 1つ解消で秋田南部までスルー実現 「横堀道路」年内に開通
2025年8月22日、国土交通省湯沢河川国道事務所は、東北中央道の一部を構成する横堀道路が2025年内に開通できる見通しであると発表しました。
「東北中央道」全通に一歩前進!
国土交通省湯沢河川国道事務所は、2025年8月22日、東北中央道の下院内ICから雄勝こまちICまでの「横堀道路」が2025年内に開通見込みであると発表しました。
具体的な開通日時については、今後の工事進捗状況を踏まえ後日発表するとしています。
この道路が開通すると、どのような効果があるのでしょうか。

東北中央道は、福島県相馬市を起点とし、福島市、山形県の米沢市・山形市・新庄市などを経て秋田県横手市に至る延長約268kmの自動車専用道路です。福島県内の一部区間は東北道を挟みます。
相馬から米沢にかけては日本海側に向かって西進する形となりますが、米沢以遠はJR奥羽本線と平行するように北に進路を取り、日本海東北道と東北道の中間に位置するように横手まで向かいます。
完成すると常磐道・東北道・山形道・秋田道などと接続し、東北地方の高規格道路網が強化されます。
現在、相馬から新庄までは開通済みですが、山形県北部から秋田県内にかけては3区間で途切れており、全線開通に向けて工事が進められています。
今回開通が発表されたのは、途切れている区間のうち北側の区間に当たる、下院内ICから雄勝こまちICまでの横堀道路です。
ここが開通することにより、秋田道の横手JCTから南下し、横堀道路を通ってさらに南の「院内道路」まで信号ゼロでつながることになります。
この区間が開通することにより、東北中央道の未開通区間は山形・秋田県境部の「真室川雄勝道路」(7.2km)と、山形県金山町から新庄市にかけての「金山道路」(3.5km)と「新庄金山道路」(5.8km)の2区間になり、全線開通まで大きく前進することになります。
横堀道路が開通することにより、並行する国道13号が冬季では雪による倒木や雪崩による通行止めが頻発していたため、同区間の交通機能低下を解消できます。
さらに、横手市にある大手自動車部品製造工場が、山形県新庄市に部品を調達しやすくなったり、山形~秋田間の地域連携の促進しやすくなるため、製造業の連携支援や地域観光支援にも一定の効果が見込めるとしています。
また、横堀道路開通により一部通行区分の変更が発生します。
下院内ICでは、横堀道路開通後には山形方面の出入りができなくなり、雄勝こまちICでは、付近の交差点の位置が変更になります。
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横堀道路開通により、東北中央道全線開通への機運が高まったほか、山形から秋田へのアクセス性が向上し、さらなる産業の発展に期待が高まります。
Writer: くるまのニュース編集部
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