トヨタが1000馬力、価格も1億円級のモンスターマシンを市販化へ

東京国際カスタムカーコンテストでは、圧倒的人気でグランプリを獲得!

「GRスーパースポーツコンセプト」が最初にお披露目されたのは、2018年1月に開催された東京オートサロンの会場です。ここですでに、「市販化」についても公表されていました。来場者からの関心も高く、オートサロン会場内で開催された「東京国際カスタムカーコンテスト」のコンセプトカー部門では最優秀賞に輝き、さらに会場を訪れた来場者の投票によって決められる、「グランプリ」に輝いたことも後日発表されています。

東京オートサロン2018で公開された「GRスーパースポーツ」(撮影:加藤博人)

 この際、前出の友山茂樹氏は東京オートサロンのプレスカンファレンスにて、「異次元のパワーを持った車を可能な限りダイレクトに、扱いやすい車にするべく開発を進めていきます。かねてより、レースで培われたノウハウを、様々な制約の中でいかに市販車に落とし込んでいくか、という挑戦を続けてきました。

 クルマがどんなに電動化、IT化しようと、車のコンセプトやスタイルが均一化されることは絶対になく、これからも色々な形の車が世に出てくることでしょう。自分の意志で自由に移動できること、美しく、そして誰よりも速くという欲求は普遍的なものであり、そのような思いは自動車産業をさらに発展させ、人々の心を豊かにします」と語っていました。

 実際に市販されるのは早くてもあと2年はかかると言われていますが、このままの姿で公道を走ることはまずあり得ないため、数々の仕様変更、設定変更が行われます。保安基準に適合するボディ形状はもちろん、灯火類の変更、サーキットのように平均200km/h以上で全開全閉のスロットルコントロールばかりでなくパーシャルばかりとなるので、燃調や冷却機能なども関わって来るでしょう。

 公道を走るとなれば、渋滞に巻き込まれ、超低速で走ったり、長いアイドリング状態となったりと、様々なシーンにも耐える必要が出てきます。近い将来、公道を走る「GRスーパースポーツコンセプト」の市販車はどのような形になって私たちの前に姿を現すのか、今から非常に楽しみです。

【了】

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