「1万5000回転までキッチリ回せ!」 2.0リッターで「900馬力」発揮の「スポーツカー」世界初公開! 超軽量ボディ×斬新「空力システム」採用の「コルベット CX Concept」米国で発表

シボレーは、人気レースゲーム「グランツーリスモ」に登場する新たなコンセプトカーとして、「コルベット CX.R ビジョン グランツーリスモ Concept」と「コルベット CX Concept」を発表しました。どのような特徴を持つモデルなのでしょうか。

未来のコルベットを示す2台のコンセプトカー

 シボレーは2025年8月15日、米国で開催された「モントレーカーウィーク2025」のザ・クエイル・モータースポーツ・ギャザリングにて、新たなコンセプトカー2車種を世界初公開しました。

 いずれも人気レースゲーム「グランツーリスモ7」に登場予定のバーチャルコンセプトカー「ビジョングランツーリスモモデル」です。

 シボレー「コルベット」は1953年に登場したアメリカンスポーツカーの象徴的存在です。現行モデルは8代目(C8)にあたり、シリーズ初のミッドシップエンジンレイアウトを採用。

 標準モデルでも約490馬力を発生する6.2リッターV型8気筒エンジンを搭載し、そのパフォーマンスは歴代モデルの中でも随一と評価されています。

1万5000回転まで回るV8 !?
1万5000回転まで回るV8 !?

 今回発表された「コルベット CX.R ビジョン グランツーリスモ Concept」は、コルベットの約75年にわたるモータースポーツの歴史に敬意を表した、サーキット専用のレーシングカーです。

 カーボンファイバーなどの軽量素材を多用したボディは、低く抑えられた車高とアクティブエアロパーツによって、極めてアグレッシブなスタイリングを実現しています。

 その心臓部には、最高出力900馬力を出力し、1万5000回転まで回る高回転型の2.0リッターの小型V型8気筒ツインターボエンジンに、フロント2基・リア1基のモーターを組み合わせたハイブリッドシステムを搭載。

 燃料には環境負荷の少ないEフューエルを使用し、耐久レースに求められる長距離走行とハイパフォーマンスを両立させるとされています。

 インテリアもサーキットに特化しており、強い横Gからドライバーを支える専用シートや、レーシンググローブのままでも直感的に操作できる物理ボタンを備えたステアリングが特徴です。

 同時公開された「コルベット CX Concept」は、今後のコルベットのデザイン言語に影響を与える、未来のハイパーカー像を示した1台です。

 街中からサーキットまで楽しめるよう設計されており、全高を104cm未満に抑えた、長く低い洗練されたプロポーションが目を引きます。

 そのデザインには、前方に突き出たノーズやデュアルエレメントテールライトといった、コルベットの伝統的なデザイン要素も受け継がれています。

 このモデルの最大の注目点は、そのパワートレインと空力技術にあります。駆動方式は4つのモーターを備えた全輪駆動で、合計出力は2000馬力以上を発揮。

 また、空力面ではファンによって強制的にダウンフォースを発生させる「ファン式ダウンフォースシステム」を搭載し、ジェット戦闘機のような推力偏向制御によって前後の空力バランスを保つという、まさに近未来のテクノロジーです。

 これら2台のコンセプトカーは、近い将来「グランツーリスモ7」にビジョングランツーリスモモデル登場予定とされており、バーチャルな世界でその驚異的なパフォーマンスを体験できる日が待ち望まれます。

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Writer: 佐藤 亨

自動車・交通分野を専門とするフリーライター。自動車系Webメディア編集部での長年の経験と豊富な知識を生かし、幅広いテーマをわかりやすく記事化する。趣味は全国各地のグルメ巡りと、猫を愛でること。

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