斬新「“6速MT”コンパクトカー」に注目! 全長3.6m“ちょうどいいボディ”×「大幅馬力アップ」エンジン搭載! 専用スポーティ外装×「お洒落内装」が超カッコイイ! VW「up! GTI」とは?
フォルクスワーゲンは、かつてコンパクトなボディとユニークなデザインでひときわ個性を放つモデルを展開していました。一体どのようなクルマなのでしょうか。
ユニークなデザインの最小モデル!
フォルクスワーゲンは日本でも人気の高い自動車メーカーで、「ゴルフ」や「ポロ」、かつては「ビートル」など親しみやすいモデルが知られています。
そのなかでも「up!」は、コンパクトなボディとユニークなデザインでひときわ個性を放つモデルです。
一体どのようなクルマなのでしょうか。

up!は、フォルクスワーゲンが2011年に発売したコンパクトハッチバックです。
欧州では2023年、日本では2021年まで販売されました。
ボディサイズは全長3540mm-3545mm×全幅1641mm-1650mm×全高1489mm-1495mm、ホイールベース2420mmと、軽自動車に近いコンパクトなサイズ感が特徴で、21世紀にフォルクスワーゲンが販売したモデルの中では最も小さな1台です。
up!の魅力の1つは、「シンプル&クリーン」をテーマにしたエクステリアデザインです。
特に、ナンバープレート周辺を囲むメッシュパーツが「口ひげ」のように見えるフロントデザインは、ひときわ目を引きます。
インテリアはシンプルながらポップなカラーリングを採用し、まるで玩具のような遊び心のある内装が特徴です。
エンジンは最高出力75psの1リッター直列3気筒DOHCで、トランスミッションは5速シングルクラッチ式ATを搭載。
ドライブモードとマニュアルモードの2つの走行モードがあり、路面状況や好みに応じて選択できる点も魅力でした。
個性的なデザインとコンパクトで扱いやすいサイズ感が特徴のup!ですが、走行性能を追求したホットハッチモデル「up!! GTI」も存在します。
up! GTIは2018年にリリースされたスポーツモデルで、日本では600台限定で販売され、すぐに完売。
その人気を受けて2019年に再販されました。
ボディサイズは全長3625mm×全幅1650mm×全高1485mmと、標準モデルより若干大きくなっています。
エクステリアはフロントマスクやスポイラーなどを専用装備に変更し、ホイールも17インチにサイズアップされるなど、スポーティな外観が特徴です。
インテリアはスポーティかつポップなデザインが特徴。
赤いステッチが施された専用スポーツシートや、チェック柄のファブリック、赤のアクセントが効いたダッシュボードがレーシーな雰囲気を演出しています。
エンジンは、1リッター直列3気筒DOHCにターボを組み合わせた特別仕様で、最高出力は75psから116psに向上、最大トルクも20.4kgmと力強い性能を発揮します。
トランスミッションは専用の6速MTを採用。
軽量な車体を生かした鋭い加速が魅力です。
さらに、大径ブレーキディスクなどの足回りの強化により、安定した走行性能を実現しています。
2019年の再販モデルでは、リアビューカメラや専用サウンドシステムを追加。
走行性能だけでなく、安全性や快適性も向上しました。
そんなup! GTIは現在も人気が高く、中古車市場では約200万円前後と新車並みの価格で取引されています。
一方、標準モデルのup!は約50万円前後と手頃な価格で、走行性能よりも乗り心地やコンパクトさを求める方には、「快適な海外製コンパクトカー」としておすすめの1台といえるでしょう。
Writer: 大西トタン@dcp
(株)デジタル・コンテンツ・パブリッシング所属の編集者・ライター。幼少期に父親と一緒に灯油でエンジンのプラグを磨いたのをきっかけに車好きになる。学生時代はレーサーを目指しカートに挑むも挫折。現在は磨いた腕と知識を武器に自動車関係の記事をメインに執筆。趣味は週末に愛車フリードでのグルメ自販機巡り。





































