「マイナ免許証」開始からまもなく半年! 「750円もオトク」で“面倒くさがり”にはメリット大だけど「課題」もアリ!? この先おこなわれる「重大な改善策」とは

2025年3月に始まった「マイナ免許証」。マイナンバーカードと運転免許証を一体化する制度に不安の声もありますが、実際には多くのメリットがあります。意外と知られていないマイナ免許証の利便性について改めてチェックしてみましょう。

手間もお金も節約!? 一体化は「やらなきゃ損」なのか?

 免許の更新や住所変更がラクになった「マイナ免許証」は、2025年春にスタートしました。

 更新料もお得になるほか身分証が1枚で済むなど、忙しい現代人に嬉しいデジタル時代の新しい「免許証」のカタチです。

 その具体的な利点について紹介します。

「免許証」を一体化にするメリットとは!?[画像はイメージです]
「免許証」を一体化にするメリットとは!?[画像はイメージです]

 2025年3月24日、マイナンバーカードと運転免許証、および運転経歴証明書を一体化した「マイナ免許証」の運用が始まりました。

 マイナ免許証とは、マイナンバーカードのICチップに、運転免許に関する情報をデジタルで組み込んだ、新しいかたちの免許証のこと。

 ICチップに記録される情報は、マイナ免許証の番号や運転免許取得日の年月日およびマイナ免許証の有効期間の末日、運転免許の種類(普通、大型、二輪など)、免許の条件に係る事項(AT限定、眼鏡、補聴器など)、顔写真、優良(ゴールド)、新規(若草色)、その他(薄青色)の色区分など、従来の免許証と同等の内容が含まれます。

 券面にはそれらの情報は表示されませんが、専用のアプリやマイナポータルを使って確認することが可能です。

 マイナ免許証の保有は希望制で、これまで通りの運転免許証を使い続けることもOK。一体化したうえで、従来の免許証と併用することも可能です。

 そんなマイナ免許証のもっとも実感しやすいメリットは「運転免許の更新時講習がオンラインで受けられる」ことでしょう。

 対象となるのは、優良運転者(ゴールド)もしくは一般運転者(ブルー)のうち、マイナ免許証のみ、またはマイナ免許証+従来免許証の両方を持つ場合です。

 オンライン講習受講後は、警察署や運転免許試験場などで視力検査などの更新手続きを行う必要がありますが、講習だけでも事前にオンラインで受講できることは、免許更新にかかる時間が大幅に軽減され、「面倒」がぐっと減ります。

 また、免許証の更新時の手数料もおトクになります。

 マイナ免許証のみの更新時手数料は2100円。従来の免許証の場合は2850円(これまで更新時手数料は2500円でしたがマイナ免許証導入の機会に値上がりとなりました)ですので750円もお得です。普及促進のインセンティブといえるこの差、使わない手はありません。

 なおマイナ免許証と従来免許証の両方を持つ場合は2950円と割高になりますので注意が必要です。

 さらに、引っ越しや結婚などで住所・氏名が変わったときも便利になります。

 これまでは市町村での手続きとは別に、警察署での免許証の書き換えも必要でしたが、マイナ免許証では市町村への届け出だけでOK。この機能は、マイナ免許証のみを持っている人に限られますが、引っ越しが多い人や、手続きが面倒に感じる人にはかなりありがたいポイントです。

 また、住所地以外での免許の更新(経由地更新)の手続きが迅速化されるというメリットもあります。

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