トヨタの「“斬新”オープンカー」がスゴかった! “旧車風”リアスポイラー&丸目3灯テールランプ採用! 「A80」オマージュした「スープラ スポーツトップ」米国仕様とは!
トヨタのスポーツカー「GRスープラ」には、通常モデルには設定がないオープン仕様のコンセプトカーが存在しました。「スポーツトップ」というモデルですが、どのような特徴があったのでしょうか。
“旧車風”リアスポイラー&丸目3灯テールランプ採用!
「GRスープラ」は、トヨタのスポーツモデルブランド「GR」の一台として2019年にデビューしたスポーツカーです。
スタイリッシュなデザインと高い走行性能を併せ持つ一台として、日本はもちろん海外でも支持されています。
このGRスープラのボディタイプは「クーペ」ですが、実は「スポーツトップ」というオープン仕様が存在していました。

現行モデルは「スープラ」としては5代目に当たり、トヨタのスポーツモデルブランド「GR」の専売車種であることから、GRスープラという商品名(正式登録名は「トヨタ・スープラ」)が付けられています。
ボディサイズは全長4380mm×全幅1865mm×全高1295mm-1290mm。BMWと共同開発という形で生み出され、エンジンやプラットフォームはBMWのオープンカー「Z4」と同じものを使用しているのが特徴です。
スープラの3代目「A70型」や4代目「A80型」にはエアロトップというオープンモデルが存在しましたが、GRスープラには設定されていません。
しかし、2021年にアメリカで開催された「SEMAショー(Specialty Equipment Market Association)」に、まさかのオープン仕様の「GRスープラ スポーツトップ」が登場したのです。
SEMAショーに展示されたオープン仕様のGRスープラ スポーツトップは、米国トヨタがカスタムを手掛けた一台。脱着式のスポーツルーフが取り付けられており、ルーフを外すことでタルガトップになる仕組みです。
タルガトップのスープラといえばA80型が有名ですが、実はGRスープラ スポーツトップはA80型のタルガトップ仕様をオマージュして作られています。
そのため、スポーツルーフ以外のエクステリアにも、A80型をイメージしたパーツが取り付けられていました。
例えば特徴的なのがアーチ型のリアスポイラー。A80型の象徴ともいえるパーツですが、これを見事に再現しています。
他にも、ディフューザーや丸目3灯式テールランプといった、A80型を思わせるパーツを装備しました。
実は北米トヨタは、2019年のSEMAショーでA80型オマージュの「GRスープラ ヘリテージエディション」を出展。
スポーツトップはその発展型として生み出された一台ということもあり、タルガトップ以外にもA80型をイメージさせるカスタムが施されたのです。
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もともとGRスープラのオープン仕様を望む声が多く、海外ではセルフでカスタムするユーザーもいるほど。
そのため、GRスープラ スポーツトップの市販化が期待されましたが、あくまで「ワンオフモデル」として製作されただけで現在までに市販化は実現していません。
残念ながらGRスープラは2026年春に生産終了となることが決まり、「A90ファイナルエディション」まで発表されています。
現行モデルでこれからオープン仕様が発表される可能性は低く、次期モデルに期待したいところでしょう。
Writer: 大西トタン@dcp
(株)デジタル・コンテンツ・パブリッシング所属の編集者・ライター。幼少期に父親と一緒に灯油でエンジンのプラグを磨いたのをきっかけに車好きになる。学生時代はレーサーを目指しカートに挑むも挫折。現在は磨いた腕と知識を武器に自動車関係の記事をメインに執筆。趣味は週末に愛車フリードでのグルメ自販機巡り。







































