「軽はちょっと…」 でも「最近の国産車は高いのばかり…」 165万円からの小型乗用車! トヨタ「ヤリス」のXグレードはどんな人にオススメ?

トヨタ「ヤリス」は、全車1.5Lの直列3気筒エンジンを搭載し、ハイブリッドと純ガソリン車を用意。ここでは、純ガソリン車を積むエントリーグレードの「X」に注目していきます。

トヨタ「ヤリス」のエントリーグレード「X」どんな人におすすめ?

 トヨタ「ヤリス」は、日本自動車販売協会連合会(自販連)調べによる登録車販売台数で常に上位を維持する人気のBセグメント(コンパクト)ハッチです。

 2025年上半期もトヨタ「カローラ」、「シエンタ」を抑えて1位になっています。

 カローラには、カローラクロスやツーリング、スポーツが含まれているように、ヤリスもヤリスクロスを含めた台数ですが、現在の国産Bセグメントハッチバックを指名買いするのであれば、選択肢に入れる人は多いでしょう。

 ヤリスは、全車1.5Lの直列3気筒エンジンを搭載し、ハイブリッドと純ガソリン車を用意しています。

 ここでは、純ガソリン車を積むエントリーグレードの「X」に注目していきます。

トヨタのエントリーモデル「ヤリス」どんな人におすすめ?
トヨタのエントリーモデル「ヤリス」どんな人におすすめ?

 2020年2月登場時の「X(2WD)」は、「スマートエントリー&スタートシステム」がオプション(4WDは標準)でしたが、2025年2月の一部改良で標準装備(6MTをのぞく)になり、8インチディスプレイオーディオ(登場時は7インチ)、バックモニター、ETC車載器も用意されました。

 さらに、「マイク&マイクアンプ(運転席/助手席)」により音声操作やハンズフリー通話などに対応しています。

「X」は、装備のアップデートが図られている反面、さらに、アナログメーターやマニュアルエアコンであること、「G」以上が6スピーカーになるのに対して2スピーカーになるなど、大幅な価格アップを避けるため装備はある程度、省かれています。

 また、同じ「X」でも1.5L(CVT)は、「ドライブモードスイッチ」に「エコドライブモード+パワーモード」を備えている反面、1.0Lは「エコドライブモード」のみになります。

 先進安全装備では、衝突被害軽減ブレーキは全車標準ですが、アダプティブクルーズコントロール(ACC)と車線維持機能である「レーントレーシングアシスト」は、1.5L(ACCはCVTのみ)にのみ標準化。

「X」は「ブラインドスポットモニター+安心降車アシスト」は、未設定になります。

 なお、筆者は現行ヤリス登場時に1.0Lを設定した狙いを開発陣に伺いましたが、主に法人ニーズを満たすため、という回答を得ています。

 とくに「X」の1.0Lは、そうした需要を満たす仕様といえるでしょう。

 上記のように、装備をある程度割り切りつつも、同じ「X」でも1.0Lと1.5Lでは、走りと先進安全装備に差があり、とくに高速道路を使う頻度も多いのなら1.5Lを選んだ方がドライバーサポート機能が充実しています。

 価格をチェックすると、2020年2月登場時の「X」は、1.0L/CVT/2WDが145万5000円、1.5L/6MT/2WDが154万3000円、1.5L/CVT/2WDが159万8000円、1.5L/CVT/4WDが183万1000円でした。

 2025年2月の一部改良後(2025年8月上旬現在)は、1.0L/CVT/2WDが165万7700円、1.5L/6MT/2WDが169万9500円、1.5L/CVT/2WDが181万1700円、1.5L/CVT/4WDが200万8600円と値上がりしています。

 装備のアップデートなどに加えて、原材料費高や物価高などに対応するもので、新車価格のアップはヤリスだけではありません。

 それでもヤリスの「X」で売れ筋となる1.5L/CVT/2WDは、181万1700円と最新の軽スーパーハイトワゴンのターボ車(上級グレード)と同等程度に収まっています。

 駐車場事情などにより、1台しかマイカーを所有できない大都市部などでは、軽自動車ではなく登録車にしたいというニーズもあるはずで、ヤリスの「X」は、イニシャルコストも抑えられる選択肢になります。

 また、少数派だとは思いますが、1.5Lに6MTも設定するヤリスは、貴重なマニュアルトランスミッション車も選択できます。

 ヤリスの後席は若干狭いため、乗降性も含めると2人までの乗車が多く(もちろん、後席も大人2人が無理なく座れるパッケージングは実現しています)、街乗りなどのチョイ乗りが中心であれば、ヤリスの「X」でも日常の足として、十分な満足感が得られるのではないでしょうか。

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Writer: 塚田 勝弘

中古車の広告代理店に数ヵ月勤務した後、自動車雑誌2誌の編集者、モノ系雑誌の編集者を経て、新車やカー用品などのフリーライター/フリーエディターに。軽自動車からミニバン、キャンピングカーまで試乗記や使い勝手などを執筆。現在は最終生産期のマツダ・デミオのMTに乗る。

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