次期「スープラ」か!? トヨタの「“スゴい”スポーツカー」いつ発売? 全長4.4mボディに高性能4WD搭載? ワイド&ロースタイルが超カッコいい! 市販化も待ち遠しい「FT-Se」コンセプトに注目!
トヨタのスポーツモデルといえば、「GR86」や「GRスープラ」。多様なラインナップのなかでスポーツカーを絶やすことのないトヨタから、次なるスポーツカーが登場するかもしれません。
市販化にも期待のBEVスポーツカー「FT-Se」とは
2025年秋に開催予定の「ジャパンモビリティショー(JMS)2025」。今年もたくさんのコンセプトカーが、新時代をにぎわせてくれるでしょう。
2年前のJMS2023では、たくさんの「スポーツカー」がお目見えしましたが、中でも群を抜いて注目されていたのがトヨタの「FT-Se」でした。

FT-Seは、TOYOTA GAZOO Racingが取り組む「モータースポーツを起点としたもっといいクルマづくり」の思想のもと、カーボンニュートラル時代におけるスポーツカーの選択肢として提案された高性能スポーツBEVモデルでした。
「クルマ屋らしいBEV(バッテリーEV:電気自動車)を作る」とトヨタの佐藤恒治社長が宣言し、ベールを脱いでいます。
ボディサイズは全長4380mm×全幅1895mm×全高1220mmとなっており、ホイールベースは2650mmです。
現行の「スープラ(GRスープラ)」と比較すると、全長はピッタリ同じで、全幅が+30mmで全高が-75mmでした。まさに「次期スープラ」と呼べる存在ではないでしょうか。
エクステリアは低く構えたワンフォームシルエットの採用により、空気抵抗を低減し、スポーツカーに必要な迫力と流麗さを兼ね備えています。
空力面でも最新テクノロジーを多数盛り込み、例えばリアコンビネーションランプのボディサイドに回り込むラインは、直線的に切り立っていて、車体側面を流れる風を効果的に後方へ流していく効果を発揮しています。
プラットフォームはBEV専用に開発されたトヨタの第3世代BEVプラットフォーム。低さを徹底的に追求し、バッテリーはフロア下に搭載されています。
バッテリーは小型化されていますが、小容量というわけではありません。
バッテリー自体の効率を高めながら、車体側の無駄なスペースを削り取ることによって、小さなスペースでバッテリーを搭載できるようになっているというのです。
パワーユニットは、モーターとインバーター、ギアなどを一体化した「eAxle(イーアクスル)」を前後に搭載したAWDで、スポーティな走りを味わえるスペックとなっています。
室内は直感的な操作を可能にする、フルデジタル次世代コクピットを採用。運転への一層の没入感を高めながら、インパネ上部を低く構えることで高い視認性を確保しました。
またステアリングには、飛行機の操縦桿のようなヨーク型を採用。バイワイヤー方式を採用することにより、ステアリングホイールと前輪との機械的な接合がありません。
ステアリングギア比の制御を自由にできるため、ステアリングから手を放すことなく状況に応じた舵角を得ることができます。
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トヨタがスポーツカーを作る。その意気込みは、FT-Seの登場から2年が経っても変わりません。
現行型スープラは2026年春をもって生産を終えることが明らかになっており、次期型の登場が待たれます。
「次なるスープラはバッテリーEVか!?」そんな期待に応えてくれるのがFT-Seの存在でもあるのです。
コンセプトモデル登場から約2年が経過し、新世代のスポーツカーが間もなく誕生するかもしれません。
走りを徹底的に追求した、トヨタらしいスポーツカーが登場してくれることを期待します。
Writer: 赤羽馬
金融業・自動車ディーラー営業マンを経て、ライターとして独立。幼少期からの自動車カタログ収集癖あり。エンドユーザーに役立つ話や経済・金融とクルマに関する情報を発信中。


































