新車206万円で5速MTあり! ダイハツ「5人乗りシンプル“バン”」に注目! 全長4mサイズで「室内長2m超え」広すぎ空間が凄い! ちょうどいい「グランマックス」どんな車?
ダイハツは2025年6月16日に、小型商用バン「グランマックス」の一部仕様変更、および価格改定を実施しました。新グランマックスはどのようなモデルなのでしょうか。
唯一のMT設定 安全性も向上
2025年6月16日、ダイハツは小型商用バン「グランマックス」の一部仕様変更と価格改定を発表しました。
どのようなモデルなのでしょうか。

高い積載力と高い信頼性を両立しながら、「ハイエース」などよりも小さく、コンパクトで小回りの利く車両サイズが特徴のグランマックス。
建設業やサービス業、農業関係の現場でも重宝する、シンプルな小型商用ライトバンです。
グランマックスは、ダイハツとトヨタの共同開発により誕生しました。ダイハツのインドネシア法人である「アストラ ダイハツモーター社」で生産され、国内外で販売されています。
最初は、インドネシアなどの海外向けモデル「グランマックス ミニバス」として販売されていましたが、2008年2月より国内のトヨタ向けにOEM供給が開始されました。トヨタからは「タウンエースバン」「ライトエースバン」として発売されています。
製造元のダイハツは、日本では販売していませんでしたが、2020年9月に、タウンエースバンが大規模マイナーチェンジを実施したタイミングで、日本のダイハツもグランマックスを導入しました。
ボディサイズは、全長4065mm×全幅1665mm×全高1930mmで、ホイールベースは2650mm。コンパクトな車体は最小回転半径4.9mを叶えており、狭い道での取り回しにも対応しています。
非常に小さなサイズながら荷室をスクエア型とすることで、長さ2045mm×幅1495mm×高さ1305mmの広さを実現。
床面地上高はわずか620mmなので、重い荷物も簡単に積み込める低床設計です。荷室の高さも確保されているので、背の高い荷物も余裕で積載できます。
乗車定員は2人または5人です。
パワートレインには、1.5リッターガソリンエンジンを搭載。トランスミッションは5速MTと4速ATから選択可能です。
燃費性能は、2WDモデルで12.6km/L、4WDモデルで12.2km/Lをマークしています(WLTCモード)。
商用バンの設定ですが、安全性能にもしっかりと注力されています。
ダイハツの予防安全技術「スマートアシスト」が装備され、「衝突回避支援ブレーキ」や「車線逸脱警報機能」、「誤発進抑制機能」など、安全運転をサポートしてくれる機能が充実しています。
内装には低床フロアや広いバックドア開口部など、商用車らしい機能性を確保。ボディカラーにはホワイトおよびシルバーマイカメタリックが設定されています。
グレードは「カーゴGL」の1タイプのみと、シンプルな構成です。
そして、6月の一部改良でとくに強化されたのが安全性能です。
新しく「後方視界確認用リアコーナーセンサー」が装備され、メーターにも「リアコーナーセンサー」と「コーナーセンサーブザーOFF」の表示が追加されました。
さらに、衝撃を感知した際に「ドアロックが解除される機能」も搭載。事故にあったとき、即座にドアが開放される安全機能が追加されました。
また今回の一部改良では、原材料の高騰を受けての価格改定が行われています。改定後の販売価格(消費税込)は206万8000円から244万2000円です。
さまざまなビジネスシーンへの高い適応力から、法人を中心に高い関心が寄せられているグランマックス。一部改良により安全性能も強化され、引き続き定番のライトバンとして支持されるでしょう。
ちなみにトヨタのタウンエースバンも同時期に改良と仕様変更が実施されており、タウンエースバンでは5速MTが廃止に。もしライトバンでMTが必要な場合は、唯一のモデルということになります。
Writer: TARA
トヨタ自動車のある愛知県在住。学生時代にクルマやバイクに魅了される。大手オイルメーカーに就職し、自らもモータースポーツに参戦開始。その後は鈴鹿サーキットで勤務しつつ、カートレースやバイクレースを経験。エンジンやサスペンション、タイヤや空力などの本格的な知識を得る。現在はプライベートでさまざまなクルマやバイクに触れながら、兼業ライターとして執筆活動に勤しむ。現在の愛車はトヨタ ヴォクシー/ホンダ N-BOX。









































