「安いはずが…」格安レンタカーでトラブル続出!「点検なし」「パンク寸前」も… トラブルに巻き込まれない対策とは
長期休暇や旅行で利用する機会が増えるレンタカー。安さに惹かれて「格安レンタカー」を選んでいませんか。もちろんメリットもありますが、料金の安さには思わぬ落とし穴が潜んでいるかもしれません。法定点検すら未実施、不当な整備費用を請求されるなど、トラブルは後を絶ちません。この記事では、実際に起きたトラブル事例を交えながら、格安レンタカーを借りる際に注意すべきポイントを解説します。大切な旅行を台無しにしないためにも、出発前にぜひチェックしてください。
格安レンタカーに注意!整備不良、故障未修理でも貸し出している!? 借りる時、返すときの注意点は
この時期、旅先や帰省先などでレンタカーを借りて移動される人も多いと思います。
近年は、訪日外国人のレンタカー利用も急増しており1週間以上の長期利用ではとくに予約を取ることが難しい場合もあります。
このような中、外国人への貸し出しに制限があることが多い「格安レンタカー」は比較的借りやすく、料金も安いため日本人利用者に人気です。
格安レンタカーは軽自動車やコンパクトカーを中心に新車ではなく中古車を使うことや、ガソリンスタンドや整備工場などの既存設備を利用することで格安料金を実現しています。
しかし、格安レンタカーの利用には少し気を付けないといけないことがあります。

実例をあげて対処法を考えてみたいと思います。
6月末から2か月の予定で格安レンタカーA社のレンタカーを予約したBさんもあり得ないトラブルを経験しました。
海外在住のBさんは日本に帰省する際に家族で使えるレンタカーを予約していたのですが。トラブルは借りてすぐから発覚しました。
「日本で2か月間過ごすために安価なレンタカー(12万km走行のトヨタヴォクシー)を予約しました。
1か月8万8000円×2か月分=17万6000円+諸費用を先に支払いました。しかし、レンタカーを借りてすぐからトラブルが続出したのです。
まずはドアミラーが片側たためませんでした。その後、運転席側の後部スライドドアが動かないことにも気づき、さらにバックモニターが映らないこともわかりました。
他に何かないかと思って確認していたら今年3月に受けるべき6か月点検が未実施でした」
レンタカーを使う2か月の間には家族で遠出のドライブも予定していたため、このままではとても心配。と思ったAさんはお店に電話をして状況を伝えました。そしてドアミラーの作動などは確認したのかどうか?尋ねてみたところ・・
「『ドアミラーやスライドドア、バックモニターについては作動チェックまではしていません。持ってきてくれれば直しますよ』と。
しかし、修理中の代車は軽自動車しかなく、軽とミニバンではレンタカー料金も随分違いますがレンタカー代は変更できませんとのことでした。
法定点検については『やってなくても何も問題ないですよ!車検を通していますから。もしかしたら法定点検のステッカーを貼り忘れただけかも?』という反応でした」
Bさんは「解約して返金して欲しい」と申し出たのですが、レンタカー店からは意外な反応が返ってきました。
「『契約上返金はできない』と言われて驚きました。『整備不良、故障そのままで貸す方がおかしいのでは』と抗議したら『システムで計算して7万円返金します』との対応に変わりましたがそれでも納得できず交渉して、結局3日分の利用代2万円弱を引いた16万600円が返金されました」
Bさんはその後、同じAレンタカーの別の店でホンダ「ステップワゴン」を借りることにしたのですが、すぐにタイヤがパンク。
その際、他のタイヤも観てもらったところ、残り3本のタイヤの空気圧がすべて370kPa(指定空気圧は220kPa)という数値に驚きました。
レンタカーは貸し出す際に空気圧が適正かどうか。タイヤに異常はないか。オイルや水の量なども適正であることを確認して貸し出しますがこの店は空気圧を確認していなかったと思われます。
このようなトラブル以外にも、格安レンタカーでは気を付けたいことがいくつかあります。
ではどのようなことに注意するべきなのでしょうか。

















