約240万円の「“13人乗り”SUV」! 「2+3+4×2」のギチギチ仕様! 90馬力の“ベンツ”なエンジン×3トン超えボディ採用! 印国のフォース・モーターズ トラッククルーザーどんなモデル?
インドのLCV(ライト・コマーシャル・ビークル=小型商用車)市場で存在感を高めているフォース・モーターズです。そんなフォース・モーターズが展開するユニークなSUV「トラッククルーザー」とはどのようなモデルなのでしょうか?
約240万円の「“13人乗り”SUV」!?
インドのLCV(ライト・コマーシャル・ビークル=小型商用車)市場で存在感を高めているフォース・モーターズです。
1958年の設立以来、ドイツ系メーカーとの技術提携を通じて成長を遂げてきました。スクールバスや救急車、バンなどを主力モデルとして展開し、インドのLCV市場で65%以上という圧倒的なシェアを誇り、公共交通や物流を支える重要な存在となっています。

しかも近年は軍事分野にも進出し、インド国防軍に車両を納入する契約も結んでいます。インド版ジープともいえる多目的車「グルカ」は、悪路での走破性を活かして国境警備や兵員輸送、さらに災害派遣の現場などでの活躍が期待されています。
こうした実績がフォース・モーターズの信頼性を高め、民間市場でも「壊れにくい実用車メーカー」という評価につながっています。
そんなフォース・モーターズのラインナップから今回注目したのは「トラッククルーザー」というモデルです。一見すると無骨なSUVですが、最大の特徴は13人乗りが用意されていることです。
シート配置は前から2人分、3人分、それより後ろが対面式4人分×2列となっており、装甲兵員輸送車のようなレイアウトとなっています。
ボディサイズは全長5120mm×全幅1818mm×全高2027mm、ホイールベース3050mm、最低地上高191mmです。全長はフルサイズSUVに匹敵しますが、全幅はそこまで広くありません。
パワーユニットはメルセデス由来の2.6リッター直列4気筒ディーゼルエンジンで、最高出力90馬力/3200rpm、最大トルク250Nm/1400〜2400rpmを発生し、5速MTを介して後輪を駆動します。4WDの設定はありません。
昔ながらの頑丈なラダーフレーム構造を採用していることもあって、車両重量は3180kgとかなり重めです。エンジンの出力を踏まえると、フル乗車の際は力不足を感じる場面も想定されますが、ラダーフレームがもたらす堅牢性は信頼を裏切らない要素ともいえるでしょう。
このトラッククルーザーは13人乗りのほか、9人乗りと11人乗りも用意されています。エアコンやパワーウインドウはオプション設定です。車両本体価格は143万1000ルピー(約240万円)からとなっています。
Writer: 近藤 英嗣
新型自動車解説書のテクニカルライターを経て、編集者に。自動車分野を強みとしながらも、ライフスタイル、ビジネス、不動産、旅、グルメなど幅広く取材・執筆する。













































































