ダンロップ初のラギッドテレーンタイヤ「GRANDTREK R/T01」を試乗インプレッション!オンロード・オフロード両対応の実力は?

GRANDTREK R/T01を「悪路と街中」それぞれで乗った印象は?

 試走会では、トヨタ「ランドクルーザー250」「ランドクルーザー70」、スズキの「ジムニー」、「ジムニーシエラ」と、さまざまな車種に装着されたGRANDTREK R/T01を体験することができました。

 まずは猿投アドベンチャーフィールドのオフロードコースへ。ここでの走行が今回のメインイベントです。

 砂利や泥、岩など様々な路面状況に加えて、急傾斜などの勾配路などを試すことができましたが、特に印象的だったのは砂利の傾斜路での走破性。

 ジムニーシエラやランドクルーザー250/70と車格や車重が異なる場合でもGRANDTREK R/T01は見事なグリップ力を発揮しました。

 急傾斜で一度停止してから再スタートしてもブロックの切り欠けや凹凸がしっかりと路面を捉え、スタックする心配なく走破できたのは心強い限りです。

 また、ゴツゴツとした粗い砂利を通過する場面では、岩に当たっても不安を感じさせない耐久性を実感。「これなら気兼ねなく林道に入っていけるな」と思わせる頼もしさがありました。

オフロードでの印象は?(撮影:くるまのニュース編集部)
タイヤの凹凸が路面をしっかりキャッチしていた(撮影:くるまのニュース編集部)

 今度は一般道です。正直なところ「これだけオフロード性能が高ければ、一般道でのロードノイズは大きいのでは?」という印象がありました。

 しかし、舗装路を走り始めてすぐに、その印象は覆されます。

 特にランドクルーザー250に乗った際、この手のタイヤで見られるロードノイズはほとんど感じられず、静粛性の高さに驚きました。

 これは「トレッドパターンのブロックの大きさをランダムに配列していることが効いている」とダンロップの担当者は説明しています。

 またコーナリング時の安定感も印象的でした。ボディが大きくロールするような場面でも、クルマの動きが遅れることなくしっかりとした操縦安定性を感じられます。

 タイヤの見た目からは想像できないほど、街乗りでのストレスがないのは大きな魅力です。

オンロードでは想像以上に静かだった(撮影:くるまのニュース編集部)

 試走を終えて感じたのは、GRANDTREK R/T01がただのタイヤではなく、アウトドアライフを広げるパートナーとなり得る可能性です。

 従来のオールテレーンタイヤよりもオフロード性能が高く、マッドテレーンタイヤよりも街乗りの快適性が高い。

 そして、装着するだけでクルマの印象を大きく変える存在感。これらの特性は、アウトドアを楽しむSUVユーザーにとって、まさに求めていた選択肢かもしれません。

 なおGRANDTREK R/T01は、2025年8月より順次発売予定となっています。

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Writer: くるまのニュース編集部

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