2025年7月10日、トヨタは「クラウン スポーツ」の新たな一部改良モデルを発表しました。

　クラウン スポーツは、2022年に発表された16代目クラウンシリーズのラインアップの中で、「新しいカタチのスポーツSUV」として登場。2023年10月に発売されました。

　そんなクラウン スポーツのボディサイズは、全長4720mm×全幅1880mm×全高1565mmで、ホイールベースは2770mmとなっています。

　エクステリアでは、Dピラーからリアタイヤにかけて張り出したフェンダーが特徴的で、低重心な印象を与えます。

　インテリアではアイランドアーキテクチャが採用され、運転席と助手席をアシンメトリーにコーディネート。

　運転席側はドライブに集中しやすいようブラックで統一され、助手席側には特別な素材と配色が施されています。

　パワートレインはHEV（ハイブリッド）とPHEV（プラグインハイブリッド）の2タイプを用意し、駆動方式は全車4WD（E-Four）です。

　HEVでは、2.5リッターガソリンエンジン＋モーターのパラレル式ハイブリッドを採用。システム最高出力は234馬力を発生させ、カタログ燃費は21.3km／L（WLTCモード燃費、以下同）を達成。

PHEVでは、システム最高306馬力を発揮する2.5リッタープラグインハイブリッドユニットを採用し、EV走行距離は90km、燃費も20.3km／Lを実現しています。

　先進安全装備には「Toyota Safety Sense」が標準装備されており、プリクラッシュセーフティやレーダークルーズコントロール、アダプティブハイビームシステムなどが搭載されています。

　では、今回の改良ではいったい何が変わったのでしょうか。

　今回の一部改良ではすべてのドアをスマートエントリー化。加えて、クラウン スポーツの新たなエントリーモデルとして「SPORT G」グレードがラインアップに加わりました。

　このグレードは、外装はHEVの上級グレード「SPORT Z」と同様ながら、インテリアにファブリック合皮シートを採用するなどして価格を抑えています。ちなみにステアリングは通常の本革巻きとなります（PHEV「SPORT RS」はディンプル加工が施された本革巻きにグレードアップ）。

　また、価格を抑えながらも最新のToyota Safety Senseは標準装備されるなど、安全性能は担保されています。

　このほか、SPORT RSに内装色にブラックを追加したほか、21インチのマットブラック塗装アルミホイール（タイヤサイズ：225／45R21）をメーカーオプション設定しました。

　販売価格（消費税込み、以下同）は、「スポーツG」の590万円から「スポーツRS」の770万円までとなっています。

※　※　※

　今回の発表と同時に、クラウン スポーツにクラウン70周年を記念した特別仕様車「SPORT RS “THE 70th”」と「SPORT Z “THE 70th”」も新たに設定されました。

　これらの特別仕様車は、専用の外装や内装が施されており、クラウンの伝統と革新を象徴するモデルとして注目されているようです。

　特別仕様車の価格は、SPORT Z “THE 70th”が597万円、SPORT RS “THE 70th”が750万円となっています。