全長5m! ホンダ斬新「“6輪”軽バン」がスゴイ! 積載力MAXの「軽トレーラー」は趣味にもサイコー! 遊び心も“最大容量”な商用車「アクティ・コンポ」に大注目!
ホンダが2002年に提案した、軽トラックをベースとするコンセプトカー「アクティ・コンポ」とは、一体どのようなモデルなのでしょうか。
全長5m! ホンダ斬新「“6輪”軽バン」がスゴイ!
軽トラックの「アクティ」は、ホンダが1977年から2021年まで販売していたロングセラーの軽商用車です。
そのため、過去には「アクティ」をベースとするさまざまなコンセプトモデルも登場しました。
その中でもひと際大きな注目を集めたのが、2002年開催の「第36回 東京モーターショー」で発表された「アクティ・コンポ」です。

アクティコンポは、「仕事でも遊びでも自由な発想で使うことができるクルマ」というテーマの下、ホンダが生み出したコンセプトカー。
そのスタイルは「アクティ・トラック」にユーティリティートレーラーを接続したような構造となっており、このトレーラーは最大荷室容量が約4700Lと広大で、商用・プライベート問わず幅広く活用できました。
例えばホンダの提案では、「オンタイムは配送業務をはじめ、トレーラースペースをオフィスやレストランに使用し、オフタイムは遊び道具を積んでアウトドアへ」と同車を紹介。
シーンに応じたフレキシブルに利用できる魅力を備えていました。
また、トレーラーユニットはただ広いだけでなく、利便性の高さも特徴。
左サイドパネルは電動開閉式のウイングゲートとなっており、リアゲートは上下に広く開く仕組みで、荷物の上げ下ろしがしやすい工夫が凝らされています。
さらにこのサイドパネルは、用途に応じて「窓付きパネル」や「ドア付きパネル」への変更も可能でした。
トレーラー内部は、後方部が脱着式のフロアパネルを備えた二段構えになっており、通常利用ではフラットにし、荷物を上げ下ろしする際はフロアパネルを斜めにかけてスロープにするといったアレンジも可能。
天井にはAC100V電源のコンセントや照明が使用できるパワーアウトレットレールが、壁には工具やカップホルダーなどのアイテムをボルトで取り付けることができました。
このトレーラーをけん引する「トレーラーヘッド」を担うアクティ・トラックにも、様々なカスタムが施されています。
まず、後方の視認性をサポートする「リアカメラシステム付8インチワイドモニター」を装備しており、トレーラー接続時にも後方をしっかりと確認することが可能です。
また「電動4WS」という、ハンドルの切れ角を拡大する機能も有しており、トレーラー接続時には内輪差を少なくして、安定して曲がることができました。
そのほかにも、アクティ・トラック単体で利用する場合は、荷台のループがポップアップする仕組みになっており、荷台を覆う「アオリ」の代わりになります。
このように、アクティ・コンポは、アクティに大きな荷室を接続した、コンパクトトレーラーのような魅力的なコンセプトカーでした。
トレーラーはパーソナルスペースにもできるため、もし市販化されたなら秘密基地として使うのも面白そうな一台です。
Writer: 大西トタン@dcp
(株)デジタル・コンテンツ・パブリッシング所属の編集者・ライター。幼少期に父親と一緒に灯油でエンジンのプラグを磨いたのをきっかけに車好きになる。学生時代はレーサーを目指しカートに挑むも挫折。現在は磨いた腕と知識を武器に自動車関係の記事をメインに執筆。趣味は週末に愛車フリードでのグルメ自販機巡り。



































