1.6リッターで“300馬力”超え! トヨタの「“4人乗り”4WDスポーツカー」がスゴイ! MTも用意の“進化し続ける”トヨタ「GRヤリス」どんなクルマ?
トヨタがラインナップしているスポーツカー「GRヤリス」は、トヨタの「モータースポーツを起点としたもっといいクルづくり」を通じて誕生たモデルです。いったいどのようなクルマなのでしょうか。
レース現場で磨かれた「GRヤリス」
「GRヤリス」は、トヨタが販売しているスポーツカーです。
トヨタが世界ラリー選手権(WRC)に参加するためのワークチーム「TOYOTA GAZOO Racing WRT」(World Rally Team)で学んだ「WRCで競争力あるクルマづくり」を通じて、「誰もが安心して意のままに運転できる」クルマとして誕生しました。

GRヤリスはモリゾウこと、同社のマスタードライバー豊田 章男会長の「トヨタのスポーツカーを取り戻したい」という想いのもと、「モータースポーツ用の車両を市販化する」、という逆転の発想で開発した、トヨタ初となるモデルです。
2020年1月10日に開催された東京オートサロンで初登場したGRヤリスは、その年の9月に市販モデルとして発売されて以来、数々のレースに参戦しながら車体性能の向上が図られてきました。
ボディサイズは全長3995mm×全幅1805mm×全高1455mmで、乗車定員は4名。重量は1240~1300kgと軽量設計で、俊敏性と安定性を両立させています。
レースという過酷な実戦環境で得たノウハウをもとに、幾度となく改良を重ね、「勝利を目指すための機能美」へと姿を変えてきたことがこのモデルの魅力です。
登場後、何度か行われた一部改良では、内外装ともに様々な変更が施されています。
エクステリアデザインは、モータースポーツで勝利するためにエンジンの出力・トルクアップにより、さらなる空気の取り込みを追及。
ロアグリルは従来の樹脂製からスチールメッシュに変更され、薄型・軽量化と強度を両立しています。
石やタイヤカスが当たった場合にも割れることなく、そのままレースを続けることができます。
さらに開口面積率を大きくすることで、冷却効率をアップしています。
リアデザインでは、バックランプやリアフォグランプが低い位置にあったことで、競技中に飛び石や排気管の熱で破損する事象が発生していたところ、リアランプ類をコンビネーションランプに集約することで、それらの問題を解消しました。
リアにあったトヨタマークも、後続車への被視認性を向上させるため、一文字テールランプを採用したことにより廃止されています。
インテリアデザインも、ドライビングの質を高める工夫が随所に取り入れられています。
インパネ周辺では、メーターとディスプレイオーディオを一体化したレイアウトを採用。
ダッシュボード上面をスッキリと見せる設計により、前方の確認がしやすくなっています。
また、ルームミラーはより高い位置に設定され、広くクリアな前方視界が確保されています。
足元では、フットレストのサイズを拡大し、長距離運転時の疲労軽減や安定性向上にも貢献。
操作系にもこだわりが見られ、シフトレバーの位置や角度を見直すことで、スポーティな操作フィールを実現しています。
さらに、JBL製の高音質オーディオシステム(メーカーオプション)は、実際の走行時に発生するノイズを考慮したチューニングが施されており、快適で上質な音響体験を提供します。
パワートレインは、最高出力304馬力を発揮する1.6リッター3気筒ターボダイナミックフォースエンジンを採用。
WRC競技でのエンジン使用領域を分析し、あらゆるシーンでリニアに応える高レスポンスを実現しています。
また、環境面にも目を向けており、排出ガスを50%削減する基準をクリア。スポーツカーでありながらエコ性能にも優れた存在として評価を集めています。
安全機能においても抜かりなく、トヨタの予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense」を全車標準装備。
直進時の車両、歩行者検知機能の他、交差点右左折時の対向直進車、右左折時の横断歩行者、自転車を検知する機能が備わっています。
グレードは、ベースモデルの「RZ」、上級モデルの「RZ“High performance”」、モータースポーツ参戦を前提とした「RC」の3種類が用意されています。
トランスミッションは6MTと8ATが装備され、いずれも4WDとなります。
価格(消費税込み)は356万円から533万円です。
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より多くの人に走る楽しさを提供し、モータースポーツの裾野を広げているGRヤリスは今後もレースと共に進化を続けることでしょう。
Writer: くるまのニュース編集部
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