これはヤバイ!トヨタ 新型「クラウン」はハイパワーユニット搭載でスポーツセダンに進化
クラウン史上最強パワーユニットも用意した新型「クラウン」の実力とは
前置きが長くなりましたが、ここからは実際に試乗した印象です。
まずは売れ筋になるであろう、2.5リッター4気筒エンジンにモーターを組み合わせたシステム出力225馬力のハイブリッド車から。絶対的な動力性能からすれば全く不満無し。アクセルペダルを踏んだ時のパワー感は通常エンジンの2500cc~3000ccの中間くらい。抜群に優れた燃費と静かさが最大のアピールポイントでしょう。
価格と性能のバランスを考えるなら、現行モデルにも設定されている245馬力を発揮する2リッター4気筒直噴ターボでしょう。前述のハイブリッドモデルと乗り比べれば明らかにクルマの挙動が軽快です。ハンドルを切った時の反応はシャープでキビキビしています。3.5リッターV型6気筒エンジンと同じくらいの動力性能を持っています。
新型「クラウン」で最もパワフルなのは、システム出力何と359馬力に達するレクサス「LS500h」と同じ3.5リッターV型6気筒エンジンとモーターを組み合わせたハイブリッド搭載モデルです。
アクセルペダルを踏み込んだ瞬間から背もたれに掛かる体重がググッと増えるほど「速いですね!」。もちろん「クラウン」史上最強のパワーユニットとなります。
ホメてばかりいますが、新型「クラウン」の弱点はないのだろうか?
今回乗った車両についていえば(まだプロトタイプということで市販車になると改良される可能性大)、ヨーロッパ車のようなハンドリングを追求した副作用か、もしくは慣らし走行不足なのかは不明ながら、通常の速度域での乗り心地が少しばかりザラついた感じを受けました。
速度域が高くなれば気にならないレベルになるのですが、わかりやすく言うと街中で路面のデコボコを少し大ゲサに伝えてしまう感じ。ステアリング系の”しっかり感”も追求しているため、ハンドルに細かいゴツゴツが伝わってきました。
ここがドイツ車のように滑らかになってくれば、私的には新型「クラウン」は申し分無しです! 実際に販売される量産車でこのあたりがどう改善されているのか、市販車の試乗を楽しみにしておきます。