「謎の白バイコスプレおじさん」 は違反? “警察風の見た目&白バイ”で出没!? 話題となった行為、問題点は? 様々な意見も【元警察官が解説】
SNS上においてはたびたび、一般人にもかかわらず白バイ隊員のような格好をしてバイクを運転している人の写真が投稿され、話題を呼んでいます。このような行為に対しては賛否の声が上がっていますが、どのような問題があるのでしょうか。
白バイコスプレ」に賛否の声!
過去にはたびたび、白バイ隊員のような格好をしてバイクに乗っている人が目撃されています。
このような行為に対しては賛否の声が上がっていますが、どのような問題があるのでしょうか。

SNS上においてはたびたび、一般人にもかかわらず白バイ隊員のような格好をしてバイクを運転している人の写真が投稿され、話題を呼んでいます。
たとえば、実際の白バイ隊員が使用するものと同種のヘルメットをかぶり、上下青色の服に反射ベスト、黒色ブーツを着用する人などが目撃されています。
加えて、白バイと同じようにバイクの横にサイドボックスを設置したり、車体に「POLICE」の文字を表記したりするケースなどもみられます。
このような行為に関しては、一見しただけだと本物の警察官と見間違えてしまう可能性もあり、SNS上においては「誤解を招くから辞めた方が良いと思う」「一体何を意図してやっているのか理解できない」「3億円事件を思い出す」といった声が上がっています。
また「コスプレする前に本物の白バイ隊員になれば良かったのに、その努力もしなかったのかな」「厳しい訓練を耐えてやっと乗れるのが本物の白バイなんで、コスプレ連中がカッコ悪く見える」などの厳しい意見も相次いでいます。
その一方で「コスプレの是非はともかく、事故や違反は減ってそう」「一定の抑止効果はあるのでは?」「安全運転意識の向上に貢献していると思う」などの声も寄せられており、白バイコスプレについては賛否が分かれるといえるでしょう。
しかし状況によっては、白バイコスプレが法令に抵触するおそれもあることから注意が必要です。
まずそのひとつとして軽犯罪法違反が挙げられ、軽犯罪法第1条第15号では以下に該当する人を拘留または科料に処すると規定しています。
「官公職、位階勲等、学位その他法令により定められた称号若しくは外国におけるこれらに準ずるものを詐称し、又は資格がないのにかかわらず、法令により定められた制服若しくは勲章、記章その他の標章若しくはこれらに似せて作った物を用いた者」
つまり警察官や消防士、自衛官などの制服によく似た衣服を着用して活動していると、この法令に抵触し、罰せられる可能性があります。
一般の人からすると警察官や消防士などの制服には一定の信頼があるため、その信頼が損なわれることがないよう上記のルールが設けられているといえるでしょう。
たとえ警察官の制服そのものでなくても、衣服の色や形、そのときの状況などから周囲の人に警察官と間違えられるような場合は軽犯罪法違反に当たる可能性もあり、その点は留意すべきといえます。
ただし海外の警察官の制服を模したものや、実際の警察官の制服と明らかに異なるデザインのものであれば、取り締まりの対象にはなりません。















































