「謎の白バイコスプレおじさん」 は違反? “警察風の見た目&白バイ”で出没!? 話題となった行為、問題点は? 様々な意見も【元警察官が解説】
白バイ風にカスタマイズもダメ? 何が問題になる?
さらに自分のバイクを白バイ風にカスタマイズする際には、「警視庁」や「○○県警」、「POLICE」など、本物の警察車両と誤信させるような表記をしないことが重要です。
過去には「神奈川県警」「POLICE」というロゴの入った大型バイクをインターネットオークションに出品した男性が、刑法166条第2項に規定する偽造公記号使用の容疑で書類送検された事例もあります。
そして道路運送車両の保安基準の細目を定める告示 第218条により、一般車両に「赤色灯」を装着して運転することが禁止されています。
赤色灯は緊急自動車にのみ設置が認められているものであり、カッコイイからといった理由で設置しないようにしましょう。

そのほか、都道府県によっては道路交通規則で緊急自動車と間違えるような灯火やサイレン音を出すことを禁止しているケースもあり、これに違反すると道路交通法第71条第6号の「公安委員会遵守事項違反」に当たるおそれがあります。
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実は大型バイクにサイドボックスを設置したり、クルマを白黒にラッピングしたりすること自体は違法ではありません。
しかし本物の警察官や警察車両にあまりにも似ていると法令に抵触するほか、事件・事故の際に声を掛けられる可能性があります。何より、周囲の人を困惑させる原因になるため気をつけましょう。
Writer: 元警察官はる
2022年4月からウェブライターとして活動を開始。元警察官の経歴を活かし、ニュースで話題となっている交通事件や交通違反、運転免許制度に関する解説など、法律・安全分野の記事を中心に執筆しています。難しい法律や制度をやさしく伝え、読者にとって分かりやすい記事の執筆を心がけています。















































