首都高ブチギレ「違法です!」 大迷惑な「荷台かさ上げ」で“道路破壊”トラックを完全追放! 「見たら通報を!」呼びかけ 違反したら「次の出口で強制退出」命令&高額罰金も
首都高は公式SNSで、「重量超過での走行は違法です」と題した動画を投稿しました。どのような内容なのでしょうか。
特に悪質なのが「違法嵩上げダンプ」
首都高は2025年7月24日、公式SNSを更新。「重量超過での走行は違法です」と題した動画を投稿しました。
どのような内容なのでしょうか。

今回首都高が投稿した動画は、「悪質な重量超過問題」が起きているという注意喚起です。
実は首都高のみならず、すべての道路には通行できるクルマの重さやサイズの上限が定められています。
これは道路法第47条に基づいた政令の「車両制限令」で決められたもので、道路を守り、ほかの交通の危険を防止するために車両の幅、重量、高さ、長さ及び最小回転半径の最高限度が設けられています。
このうち重さについては、総重量は20t(高速自動車国道または指定道路は25t/車両の長さなどで多少異なる)まで、軸重10tまでと厳しく制限されています。
ではなぜ重量制限があるのでしょうか。
そもそも道路や橋、高架などの構造物は、この車両制限令に合わせた設計になっており、当然これを超える重量オーバー車が通行すれば、ダメージを与えることになります。
例えば、軸重20t(基準の2倍)の重さで走行した場合に床版に与えるダメージは、軸重10t(基準の上限)で走行したトラック4000台分に相当するという、とてつもない大ダメージを与えます。
さらに舗装をゴリゴリ削ったり、小さな穴ぼこを巨大な陥没に発展させたり、大きな振動を与えて橋脚などをじわじわと壊していきます。
当然、こうしたダメージに対しては補修が必要になり、車線規制や大規模なものだと通行止めになり、大渋滞を発生させかねません。騒音などで近隣住民にも迷惑をかけることになります。
また道路に影響を与える以外にも、トラックなどで違法過積載をして重量オーバーとなっている場合では、そもそもトラック自体に大きな負荷をかけているので、大事故に発展したり、車両が故障して走れなくなる可能性もあります。
いっぽうラフテレーンクレーンなどの大型特殊や、大規模建設現場に大型資材を持って行くなどで、どうしても制限を超える場合もあります。
そういった際は、走行機会毎に運行経路や道路管理者の許可、車両の詳細を記した説明書などの書類を集めて「特殊車両通行許可」を受け、許可が下りれば特別に通行することができます。
場合によっては、前後に誘導車をつけたり、通行車両を規制してピンポイントで重量負荷を減らすようにする措置が必要になります。
しかし、一向に無許可の重量オーバー車の違法通行は無くなっていません。
特に首都高では、大型ダンプなどで積載量を増やすため、荷台の高さを不正に嵩上げしてドカ積みできるようにした状態の車両が目立つといい、動画でも「ごく一部の悪質な重量違反」と言葉を強めるなど、業を煮やしています。
首都高ではこうしたことから、重量オーバー車両の取り締まりを強化しており、もし車両制限令違反が判明した場合、「高速を降りなさい」という退出命令のほか、荷物の積み込み地などに戻り、「荷物を減らしなさい」という命令を発出しています。
また、法定値の2倍超えの違反など特に悪質な場合は警察への告発を実施し、違反車両の撲滅を目指しているとのことです。
公式サイトでは一般利用者からの情報提供も呼びかけており、荷台の嵩上げダンプなどを見かけたら、首都高お客様センター「03−6667−5855」への連絡を求めています。
ちなみに道路法第104条では、道路管理者の許可なく制限を超える車両を通行させた場合、あるいは許可証を不携帯していた場合、100万円以下の罰金が科されます。運転者だけでなくそれを雇っている法人も、この罰則を受ける「両罰規定」です。







































