スマートフォンでエンジンセッティング? ヤマハ競技モデル新型「YZ」が進化した
ヤマハは、専用アプリケーションを用いてスマートフォンでエンジンセッティングを可能とした新パワーチューナーを採用しました。
エンジンセッティングの時間を大幅に短縮
ヤマハ発動機は、モトクロス競技用モデル「YZシリーズ」の2019年モデル6機種を8月28日より発売します。
モトクロス競技に限らずレーシングマシンのセットアップは、非常に時間のかかる作業でした。今回ヤマハは、セットアップの時間を大幅に短縮可能なシステムの導入に踏み切りました。
フルモデルチェンジを行う「YZ250F」と最大排気量のトップエンドモデル「YZ450F」には、スマートフォンなどでユーザー自身が細かくエンジンセッティングが可能となる新パワーチューナーを搭載しています。
新パワーチューナーは、専用アプリケーションをダウンロードしたスマートフォンなどを操作し、エンジンセッティングを行うことが可能です。新パワーチューナーと車体は有線で接続する必要もありません。
エンジンマップを格子で示す「スロットル開度(%)/ 回転数(r/min)」のポイントは、わかり易いビジュアルで表示されます。また、各ポイントに設定できる値は任意で選択可能となり、狙いの回転域で細かなセッティングを可能としました。
その他にも、レースログや故障診断、リアルタイムでの車両状況チェックモニター、データのバックアップ機能も備えています。
ハンドル左側には、エンジンマップの切り替えが可能な「モードスイッチ」を設けけています。事前に新パワーチューナーで設定した2種のエンジンマップを選択でき、レース中の状況変化に応じ走行中の切り替えも可能です。
マシンセッティングを容易に行えるパワーチューナー搭載モデルは、「ヤマハオフロードコンペティションモデル正規取扱店」にて、2018年6月7日から12月9日の期間限定で予約の受付を行い販売されます。
価格は「YZ250F」87万4800円(税込)、「YZ450F」101万5200円(税込)です。
【了】