2025年5月21日、トヨタ自動車は6代目となる新型「RAV4」を世界初公開しました。日本での発売は2025年度内を予定しています。

　新型RAV4には、武骨さを際立たせたタフなグレード「ADVENTURE（アドベンチャー）」がラインナップされますが、どのようなモデルなのでしょうか。

　新型RAV4の開発コンセプトは「Life is an Adventure」。電動化とSDV化（Software-Defined Vehicle）を推進させながら、歴代RAV4が培った「どこへでも行けそう」「なんでもできそう」という価値を磨きました。

　パワートレインはPHEV（プラグインハイブリッド）とHEV（ハイブリッド）で構成され、純ガソリン車は設定されません。

　PHEVはトヨタ初の第6世代ハイブリッドシステムをベースに新開発バッテリーを組み合わせ、EV航続距離を95kmから150kmへ伸長。約30分のDC急速充電で80％まで充電可能とし、V2H対応で家庭用電源としても活用できます。

　HEVはトランスアクスルやパワーコントロールユニットを改良し、モーター出力向上とレスポンスの鋭さを両立しました。

　安全面では、トヨタ初採用となるソフトウェアプラットフォーム「Arene」を導入。「トヨタセーフティセンス」にドライバー異常時対応システムの路肩退避機能や急加速抑制機能が追加されます。

　ボディサイズは全長4600mm×全幅1855mm×全高1680mmで、ホイールベース2690mm。5代目と大きく変わらない寸法ながら、角ばった形状が強調されたスタイルとなり、加えて荷室容量は749リットルへ拡大しました。

　インテリアは水平基調の「アイランドアーキテクチャー」を採用し、インパネ上面を約40mm下げて視界を確保。スマートフォン連携を強化した新世代マルチメディアと、リバーシブルコンソールボックスを備え、利便性を高めています。

　グレード体系は、ラギッド感を強調したアドベンチャーのほか、洗練さを重視する「CORE（コア）」、走行性能を磨いた「GRスポーツ」の三本立てです。

　新型RAV4 アドベンチャーは、「SUVハンマーヘッド」と呼ばれるノーズピークを高く設定した、SUV用の斬新な“サメ顔”のフロントフェイスが特徴的。縦比率の高い大型グリルが力強さを演出し、ワイドトレッド化と専用ホイール、アーチモールによりオフロード志向のスタンスをさらに強調しました。

　バンパーはシンプルな造形ながら厚みを持たせ、路面状況に左右されにくいたくましい印象を与えます。

　ボディカラーは5代目で人気だった「アーバンカーキ」を含む8色に加え、ルーフのみ「アッシュグレーメタリック」を組み合わせたツートーンを4パターン設定しています。

　アドベンチャーのシート表皮や内装カラーはコアやGRスポーツと差別化され、タフさを感じさせる素材を採用するといいます。詳細な内装仕様は今後の続報で明かされる予定です。

　パワートレイン別のスペックや販売価格も現時点で未公表ですが、電動化の性能向上とSDV化に見合う競争力を示すかが注目されます。

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　新型RAV4は、電動化で走破性と環境性能を両立し、Areneによって安全とアップデート性を高めました。

　そのなかでもアドベンチャーは、ワイドトレッド化した武骨な外観と拡大した荷室が実用性も向上させ、都市からアウトドアまで幅広いライフスタイルに応えます。

　発売時の正式な価格と国内仕様の詳細発表が待たれます。