いまや軽自動車でも200万円台に突入する昨今ですが、約150万円で買える1.3リッター車で、しかも「最高に使える」新車がトヨタにありました。

　そんな夢のようなクルマに対し、SNSなどには多くの声が集まっています。

　約150万円で手に入るトヨタの1.3リッター車は、小型商用バンの「プロボックス」です。

　2002年の登場以来、20年以上にわたって生産が続くロングセラーモデルで、国内では数少ないライトバンのひとつであり、近年では商用だけではなく個人ユースのレジャーカーにも使われることも増えてきました。

　ボディサイズは全長4245mm×全幅1690mm×全高1525mmで、ホイールベースは2550mmです。

　数値だけ見るとかなりコンパクトですが、荷室の長さは2名乗車状態で荷室長1810mm、荷室幅が1420mmと非常に広く、車中泊も余裕でこなせてしまうほどの実力はさすが商用車。

　そんな広い室内はもちろんのこと、乗用車同等の走行感覚や手ごろな価格は、非常に魅力的に映ります。

　2014年には、デザイン変更やパワートレイン・プラットフォーム刷新などといった「ほぼフルモデルチェンジ」な大規模マイナーチェンジも受けたこともあって、今もなお魅力を維持し続けているのです。

　なかでも最廉価グレード「G」はシリーズ唯一の1.3リッターガソリンエンジン車で、車両本体価格（消費税込み）は152万9000円と、圧倒的な安さを誇ります。

　上位グレードに比べれば装備やシート素材などは極めて簡素ですが、ドライバーファーストな室内レイアウトは特に一見の価値ありです。

　特に運転席周辺の各種便利装備は非常に実によく考えられた設計で、例えば手の届く範囲にある引き出し式の「インパネテーブル」は、コンビニ弁当がちょうど収まる絶妙なサイズ感。その近くには、コンビニ最強コスパの「1リットル清涼飲料水パック」が収まるカップホルダーも備わります。

　さらにスマホが収まる「マルチホルダー」や「インパネトレイ」、ワイドフリーラックにキー付きのセンターボックス、そのほか多数の小物入れまで、なんでも揃うのです。

　しかも充電用のUSB端子やアクセサリーコンセント（AC100V／100W）も標準装備で、バックモニター内臓の自動防眩インナーミラーや、予防安全パッケージ「トヨタセーフティセンス」まで、必要とされる装備はすべて入って152万9000円なのです。

　リアシートを常に畳みっ放しにして2シーター車として使うなら、素っ気なく平板な後席の造りも大きな問題とはならないでしょう。

　外装の専用カスタマイズパーツも増えており、プロボックスのカクカクしたデザインと愛称が良いSUV風のドレスアップアイテムは特に近年のトレンドとなっています。

　足回りを軽くリフトアップしてオフロードタイヤと組み合わせるだけで、ひと味違うコンパクトSUVのできあがりです。

※　※　※

　このように無限大の「拡張性」を持つプロボックスに対し、SNSなどにはさまざまな反響が寄せられています。

　多かったのは、「仕事で使っているけど、マジで超便利」「クルマが軽いから1.3リッターでも過不足ない走り」「ハイブリッドはもっと良いよー」など、すでにプロボックスを愛用しているさまざまなユーザーからの声でした。

　また、「ちょっとイジるだけで恰好良くなる」「街でカスタムしたプロボックス見ると目で追っちゃう」など、カスタムモデルに対し興味を示すコメントも見られました。

「大きなSUVとか無理して乗るのが馬鹿らしく思えてきた」「週末にひとりで出かけるのにも最高の相棒になりそう」などと夢を膨らませている様子の声もあり、プロボックスはますます幅広いユーザーから魅力的に映る存在となっていきそうです。