ホンダ「6速MT×ターボ」の「“4人乗り”軽」がスゴい! 懐かしい「反転“TURBO”」で超レトロ! 新車216万円のスポーツモデル「エヌワン“RS”」に注目!
スライドドアやSUV系など実用重視のモデルが多い軽自動車で異彩を放っているホンダ「N-ONE」。中でも希少な存在の「6速MT×ターボ」を組み合わせたRSグレードに注目が集まります。
「オジサン」爽快なシフトフィールを心ゆくまで楽しめる「N-ONE」
2020年にモデルチェンジしたホンダ「N-ONE(エヌワン)」には、ターボエンジンと6速MTを組み合わせた「RS」グレードが設定されています。
いったいどのようなクルマなのでしょうか。

N-ONEのボディサイズは、全長3395mm×全幅1475mm×全高1545mm。
現在の軽自動車で主流となっているスーパーハイトワゴン系に比べると全高はそこまで高くありませんが、それでも大人4人が乗るには十分な室内空間を持ちます。
なかでもRSには、走りを楽しむための魅力が数多くあります。その最たるものが、6速マニュアルトランスミッション(MT)の存在です。
小排気量でパワーとトルクを出し切るために、ギアレシオを軽ミッドシップスポーツカー「S660」(2022年に生産終了)と同じくクロスレシオ化しています。
ワインディングから高速クルージングまで、爽快なドライビングが可能です。
またマニュアルトランスミッションの醍醐味ともいえるシフトフィールも、N-ONEの6速MTは心地よく、何度も細かくシフトチェンジがしたくなる感覚。
2速にダブルコーンシンクロ、3速にはカーボンシンクロを採用することで、1速から2速、2速から3速へのシフトアップの操作力が低減され、スコスコと気持ちよく入るショートストロークのMTに仕上げられているのです。
また、エンジンとトランスミッションを繋ぐクラッチ部分には、大トルク対応クラッチを専用チューニングしています。
ピークトルクリミッターを採用したことにより、クラッチペダルを急に操作した際に、クラッチ継合速度を低下させ、エンジントルクの急激な伝達を回避。トランスミッションの保護と、快適なクラッチフィールを両立させているのです。
このトランスミッションが、840kgという非常に軽量な車体に組み合わせられることによって、N-ONE RSはドライバーの操作がよりダイレクトに感じられる、操縦している楽しさを十二分に感じられるクルマに仕上がりました。
ここに組み合わせられるのが、元気の良いターボエンジンです。
直列3気筒の横置きエンジンにターボチャージャーが組み合わせられ、エンジン最高出力は64ps/6000rpm、最大トルクは104Nm/2600rpmと必要十分以上。スポーティで気持ちの良い走りを体感できるうえ、専用メーターに表示されるGメーターとブースト計が、クルマを操る楽しさを高めてくれます。
また、ホンダ純正アクセサリーの「デカールボディセット」には、フロントバンパー用に反転文字で描かれた「TURBO(ターボ)ロゴ」が用意されました。
インパクト抜群のこのステッカーは、1980年代のターボ車最盛期に生まれました。前を走るクルマのミラーへ映ることを意識したものとなっています。
後から先行車にじわじわと迫りつつ、ミラーにTURBOの文字を映すことで「このクルマはターボ車だから、ノンターボのアナタは道を譲ってくれ」という意味もあったようです。
他にもDOHCや12VALVEなど、今となっては当たり前の仕様なのですが、1980年代当時としては最先端の高性能車にしか入っていなかった仕様が、ステッカーになっているデカールセット。
これを貼ってN-ONE RSに乗るだけで、アラフィフ以上のオジさまたちのテンションは最高潮にアガることでしょう。
是非今どきのZ世代の若い人たちにも、N-ONEの持つクルマの楽しさを味わってほしいものです。
N-ONE RSは、FFのCVT・6速MTモデル共に、車両本体価格(消費税込み)は216万400円。
運転支援機能「Honda SENSING」も搭載された安全性の高いこのクルマで、クルマを操る楽しさを体感する最高のドライブを是非味わってください。
Writer: 赤羽馬
金融業・自動車ディーラー営業マンを経て、ライターとして独立。幼少期からの自動車カタログ収集癖あり。エンドユーザーに役立つ話や経済・金融とクルマに関する情報を発信中。




































