2025年10月30日から11月9日にかけ、国内最大のモーターショー「JAPAN MOBILITY SHOW（JMS：ジャパンモビリティショー）2025」が開催されます。

　過去のモーターショー同様に、今年もさまざまなコンセプトカーの展示が行われ、来場者の注目を集めることでしょう。

　今回は、2年前に行われた「JMS2023」でトヨタが参考出品し反響を呼んだコンセプトカー「ランドクルーザーSe」について改めて振り返ります。

　ランドクルーザーSeは、高い悪路走破性や耐久性から世界中で支持され続けてきたトヨタの本格四輪駆動車ブランド「ランドクルーザー」（ランクル）の名称を冠したBEV（バッテリーEV）です。ちなみに車名の末尾に付いた「Se」は、「スポーツエレクトリック」を意味しています。

　ボディサイズは全長5150mm×全幅1990mm×全高1705mm。参考までに現行のランドクルーザー（300系）は全長4950～4985mm×全幅1980～1990mm×全高1925mmで、ホイールベースは2850mmなので比較すると、全長がさらに長くなっていることがわかります。3列シートを搭載しており、乗車定員は7名です。

　エクステリアは、近未来的なシャープかつスタイリッシュなデザインを採用。従来のランドクルーザーより、一層都会的な印象に仕上げています。

　その他の特徴としては、歴代ランドクルーザーが採用してきた「ラダーフレーム構造」から、Seではシャシーとボディを一体化した「モノコック構造」を採用した点が上げられます。これにより車重を軽くすることができ、大容量バッテリーを搭載するEVながら重量増を最低限に抑えているのです。

　パワーユニットについて詳細情報はありませんが、「ラフロード（荒れた道）を安心して滑走できる走破性を追求」しているといいます。BEVとなっても、しっかり「ランクルらしさ」は残っていそうです。

　ちなみに、トヨタは同車のデザインについて「スタイリッシュかつ高い上質感を兼ね備えたスタイリング」と説明しています。

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「未来のランドクルーザー」の姿を垣間見ることができるランドクルーザーSe。一方、実車を見たユーザーからは、ランクルならではの荒々しさが無いため、物足りなさを感じたという声も出ていたそうです。

　JMS2025では、さらにブラッシュアップされた新たなBEV版ランドクルーザーが発表されるかもしれません。