ブリヂストンが「すっごーいスタッドレスタイヤ」発表! 「BLIZZAK WZ-1」とは? 画期的技術搭載で冬道の安全性能が向上、9月発売

「タイヤは命を乗せている」。この言葉は、同社のタイヤ開発における基本理念を象徴しています。この理念のもと、ブリヂストンは35年以上の歴史を持つ冬用タイヤブランド「ブリザック」を新たなステージへと進化させました。

35年以上の歴史を持つ冬用タイヤブランド「ブリザック」を新たなステージへと進化

 ブリヂストンは、乗用車用プレミアムスタッドレスタイヤの新商品「BLIZZAK WZ-1(ブリザック ダブルゼットワン)」を2025年9月から順次発売すると発表しました。

 今回の新製品は、同社が「新たなプレミアム」と位置付ける商品設計基盤技術「ENLITEN(エンライトン)」を乗用車用スタッドレスタイヤで初めて搭載しています。

ブリヂストンは新商品「BLIZZAK WZ-1」を9月から発売、ゲストには藤本美貴さんなども登壇。新たな性能に驚いていた
ブリヂストンは新商品「BLIZZAK WZ-1」を9月から発売、ゲストには藤本美貴さんなども登壇。新たな性能に驚いていた

 「タイヤは命を乗せている」。

株式会社ブリヂストン 常務役員 BSJPタイヤ販売事業管掌 兼 ブリヂストンタイヤソリューションジャパン株式会社 代表取締役社長 久米伸吾氏が語ったこの言葉は、同社のタイヤ開発における基本理念を象徴しています。

 この理念のもと、ブリヂストンは35年以上の歴史を持つ冬用タイヤブランド「ブリザック」を新たなステージへと進化させました。

 ブリザックは1988年の誕生以来、日本の冬道を支えるタイヤブランドとして多くのドライバーから支持されてきました。

 北海道・北東北主要5都市における一般ドライバーの装着率で24年連続No.1を誇り、全世界でのメーカー累計出荷本数は3億6千万本に達しています。

 久米氏は発表会で「弊社のスタッドレスタイヤであるブリザックは1988年の誕生以来、徹底して冬道の安心安全を追求してまいりました。その結果、厳しい路面環境にある北海道、北東北の主要都市で多くの方々にご支持をいただき、2台に1台がブリザックを装着、24年間装着率ナンバー1という結果につなげさせていただいております」と述べ、ブリザックブランドの実績を強調しました。

 さらに久米氏は「今日ブリザックが新しく生まれ変わります」と力強く宣言し、新製品への自信を示しました。

「BLIZZAK WZ-1」という製品名には「氷雪上性能とサステナビリティ、2つの最高性能の掛け合わせ」という意味が込められているとのことです。

株式会社ブリヂストン 常務役員 BSJP タイヤ販売事業管掌 兼 ブリヂストンタイヤソリューションジャパン代表取締役社長久米伸吾氏

 同社の商品企画担当者であるブリヂストンタイヤソリューションジャパン株式会社 商品企画本部長 徳屋光伸氏は、新商品の開発背景について「日本における冬道や路面の特徴、そしてお客様の行動や価値観の変化を捉えること、この点を重視して取り組んでまいりました」と説明しています。

 日本の冬道の特徴として徳谷氏は「路面は気温が3度でも凍結する恐れがあります。これは日本全国あらゆる場所で凍結路面が発生する可能性があるということです」と指摘。

「ご存知のように凍結路は路面の摩擦係数が非常に低いためクルマのコントロールを失うことがあります。例えば朝の通勤時間の交差点でツルツルに変化した路面では止まりきれなかったり、下り坂のスピードが出やすいコーナーで曲がる際にタイヤが横滑りをしてしまったり」といった危険性を挙げています。

 さらに徳谷氏は、日本の冬道が「地域や場所、天候、気温により多様に変化」し、「1日の間でも天候、気温の変化によって凍結路から乾燥路、そしてウェット路面へと多様に変化する」点も強調しました。

 このような状況を踏まえて「スタッドレスタイヤとして最も重要な氷結路面に対応するだけでなく、ドライ、ウェット路面に対しても性能が妥協できない」と開発の方向性を示しています。

 徳谷氏は消費者の動向についても言及し、「スタッドレスタイヤを購入するユーザーが最も期待する性能は変わらずに氷雪性能です」としながらも、近年の傾向として「スタッドレスタイヤの使用年数が長期化しております。降雪地帯自体では半数以上、非降雪地帯では6割近いユーザーがスタッドレスタイヤを4シーズン以上使用しております」と指摘。

 特に高雪地帯ではその割合が10年前から7%も増加しているという興味深いデータも紹介されました。

 このようなユーザーの使用実態から「安心してスタッドレスタイヤを長く使いたいというニーズに応えることが何よりも重要」という考えのもと、新商品の開発が進められたのです。

ブリヂストンタイヤソリューションジャパン株式会社 商品企画本部長徳屋光伸氏

 新商品「BLIZZAK WZ-1」の主な特徴は以下の3点です。

ーーー
 1. ブリザック史上「断トツ」のICEコントロール性
「BLIZZAK WZ-1」は新技術「L字タンクサイプ」を採用し、氷上で接地面への水の侵入を抑制します。

 さらに、同社のスタッドレスタイヤの特徴である「発泡ゴム」に業界初の新技術「親水性向上ポリマー」を配合した「Wコンタクト発泡ゴム」を搭載。

 これにより、従来品「BLIZZAK VRX3」と比較して氷上でのブレーキ制動距離を11%短縮し、氷上旋回時のラップタイムは4%短縮されました。また、氷上での車両挙動の安定性も向上しています。
 2. あらゆる路面で高いパフォーマンスを実現
「REGNO GR-XIII」シリーズに搭載されているケースライン最適化技術をブリザック用にカスタマイズした「WZ Motionライン」を採用。

 これにより、接地を最適化することでタイヤ性能を高次元に発揮し、思い通りの走りを実現します。

 圧雪からシャーベットまで幅広い路面に対応するとともに、ウェットブレーキ性能を向上させ、ドライ路面での高い静粛性・乗り心地も提供します。
 3. サステナビリティへの貢献
「ロングステイブルポリマー」を使用することで、4年使用後でも従来品の新品時を超えるゴムの性能を維持。

 タイヤを長期間安全に使用できることで、サステナビリティにも貢献しています。
ーーー

「ブリザック」史上最高のICEコントロール性能を実現
「ブリザック」史上最高のICEコントロール性能を実現

「BLIZZAK WZ-1」の大きな特徴は、ブリヂストンが「新たなプレミアム」と位置付ける商品設計基盤技術「ENLITEN」を乗用車用スタッドレスタイヤで初めて搭載している点です。

 ENLITENは「薄く軽く丸く」をコンセプトに、タイヤに求められる基本性能を徹底的に磨き上げ、全方位で性能を向上させる技術です。

 発表会では「究極のカスタマイズでお客様の最高に応える」というブリヂストンの物づくりにかける思いを結集した技術として紹介されました。

 また発表会ではトークショーも行われ、タレントの藤本美貴さん、レーシングドライバーの佐藤琢磨さん、元スキージャンプ選手の原田 雅彦さんが登壇。新たなブリザックに対して「これはすごい」「雪道でも安心」という驚きを見せていました。

「BLIZZAK WZ-1」は2025年9月1日から順次発売される予定で、セダン、スポーツ、SUV、ミニバン、コンパクト、軽自動車、輸入車、電気自動車など幅広い車種に対応する119サイズがラインナップされる予定です。

【画像】ミキティーも驚いた!? すごい「冬タイヤ」登場!(7枚)

参加無料!Amazonギフト券贈呈 自動車DXサミット BYD登壇 最新事例を紹介(外部リンク)

画像ギャラリー

Writer: くるまのニュース編集部

【クルマをもっと身近にするWEB情報メディア】
知的好奇心を満たすクルマの気になる様々な情報を紹介。新車情報・試乗記・交通マナーやトラブル・道路事情まで魅力的なカーライフを発信していきます。クルマについて「知らなかったことを知る喜び」をくるまのニュースを通じて体験してください。

実績500万人超!お得に車売却(外部リンク)

新車不足で人気沸騰!欲しい車を中古車で探す

【NEW】自動車カタログでスペック情報を見る

【2025年最新】自動車保険満足度ランキング

最新記事

メーカーからクルマをさがす

国産自動車メーカー

輸入自動車メーカー