マツダ「“新”2ドアスポーツカー」登場へ! 高額な「700万円仕様」は“匠”仕上げの「2リッター・200馬力エンジン」搭載! 上質インテリアも採用の「ロードスター 12R」に期待
マツダの2ドアオープンカー「ロードスター」には、レース参戦で得たスキルやノウハウをアウトプットした特別モデルがリリースされます。一体どのような仕上がりなのでしょうか。
専用パーツ&特別内装を採用 争奪戦は必至か
初代から一貫して「人馬一体」をキーワードに、オープンエアモータリングを楽しむことができるライトウェイト2シータースポーツのマツダ「ロードスター」。
4代目となる現行型(ND型)は、ライトウェイトスポーツという原点に立ち返るために、ソフトトップモデルではエンジンを歴代最小排気量となる1.5リッターとし、1トンほどの軽量ボディを“ひらりひらり”と走れる楽しいモデルに仕上げられています。

そんなロードスターらしい走り味を持つ現行型ですが、モータースポーツに供するユーザーも一定数いることで、モア・パワーを求める声が常にあります。
特に、リトラクタブルハードトップモデルの「RF」や輸出仕様に存在する2リッターエンジンを搭載する仕様を熱望する意見がありました。
そんな声に応えるべく、マツダのサブブランドとして立ち上げられた「マツダスピリットレーシング」から、2リッターエンジンを搭載するソフトトップモデルの登場がアナウンス。
2025年1月に開催されたカスタムカーイベント「東京オートサロン2025」で、そのプロトタイプが披露されたのです。
そしてこのマツダスピリットレーシングロードスターには、2リッターエンジンを搭載しただけでなく、レース参戦で得たスキルやノウハウをアウトプットした「12R」という特別なモデルが200台限定でリリースされることも併せて発表されました。
この12Rは、街乗りからサーキットまでカバーできるようなクルマに仕上がっているとされています。
具体的には、エンジンは2リッターのものをベースに、1基ずつ手作業にて専用設計のカムシャフト、シリンダーヘッド、ピストン、エキゾーストマニホールドがおごられ、吸排気特性にも手が加えられて200馬力を発生させるとされています。
足回りにはビルシュタイン社製の車高調整式ダンパーが備わり、減衰特性とバネレートは街乗りからサーキットまでカバーできるように煮詰められており、ホイールはRAYS社製の鍛造のものが装着されますが、こちらも専用設計で、高い剛性とバネ下重量の軽減を実現しているとのこと。
エクステリアに備わるエアロパーツも、風洞実験とサーキットでの実走を重ねて作られた新開発のもので、前後の空力バランスやダウンフォース、ドラッグを最適化しているとされています。
そしてインテリアにはアルカンターラ素材がふんだんに使用されており、上級感を醸し出すのと同時に操作性の向上や、クローム素材を控えることで光の反射を抑えて運転に集中できる環境が与えられているのもポイントです。
このように、特別な装備が惜しみなく投入されている12Rですが、東京オートサロンでプロトタイプが発表されて以降、7月初頭までに新情報は一切出てきていません。
価格はロードスターとしてはかなり高額となる700万円台となるとされていますが、200台限定ということもあり、争奪戦となることは必至。
ただの転売目的やコレクション目的の人ではなく、実際にサーキット走行などのスポーツ走行を楽しみたいと考えている人の手に渡ってもらいたいものです。
Writer: 小鮒康一
1979年5月22日生まれ、群馬県出身。某大手自動車関連企業を退社後になりゆきでフリーランスライターに転向という異色の経歴の持ち主。中古車販売店に勤務していた経験も活かし、国産旧車を中心にマニアックな視点での記事を得意とする。現行車へのチェックも欠かさず活動中。
































































