衝撃! 突然の「大雨」で道路が冠水、どうする? 事前事後の対処方法は? JAFテストに見る危険性とは
冠水した道路、昼夜で見え方に変化も! トラブルを避けるには?
テストの中では、冠水した道路の昼夜における見え方の違いも検証されています。
特に夜間は、水深を正確に判断することがさらに難しくなります。
水面に光が反射して実際の状況が把握しづらく、思わぬ深さの水に進入してしまうリスクが高まります。
JAFの検証によれば、冠水しやすい場所は周囲より低くなっていることが多く、短時間で水が集まって水位が急上昇する特性があります。
さらに、車の速度が高くなるほど巻き上げる水の量が増え、エンジンルーム内に水が入りやすくなることが実証されました。
今回の検証で特筆すべきは、天候が安定し、流れのない理想的な条件下でのテストにもかかわらず、短い距離の走行でもボンネット内部に水が浸入したケースが多かったという点です。
実際の冠水道路では、雨が降り続け水流もある中での走行となるため、さらに危険度は増すと考えられます。
こうしたことから、以下の項目を覚えておきましょう。
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1. 冠水した道路は可能な限り迂回する
2. やむを得ず通過する場合は、極低速(10km/h以下)で進む
3. 水深30cm以上と思われる道路は絶対に通行しない
4. 夜間の冠水路は特に水深判断が難しいため注意する
5. 一度水没した車両は、エンジンをかけずに専門家による点検を受ける
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特に注目すべきは、一般に安全とされがちな「ハイブリッド車は電気モードで水中走行できる」という都市伝説が誤りであることが証明された点です。
今回のテストでは、ハイブリッド車も多くの部品が外れたり、内部に水が浸入したりする結果となりました。

※ ※ ※
JAFの検証結果から明らかになったのは、どのタイプのクルマでも冠水路の走行はリスクが高いという事実です。
ガソリン車、ハイブリッド車、電気自動車のいずれも、水深や速度によっては重大なダメージを受ける可能性があります。
最も安全な対策は、冠水した道路を見つけたら「絶対に進入しない」ことです。
特に近年の気候変動による豪雨の増加を考えると、車のタイプに関わらず冠水路を避けるという基本姿勢が重要といえます。
もし冠水した道路を避けられない状況に遭遇した場合は、周囲の安全を確認した上で、可能であればクルマを高台に移動させ、専門家のアドバイスを求めることが推奨されます。
JAFのロードサービスなど、緊急時の連絡先を事前に確認しておくことも大切です。
今回の検証は、ドライバーに改めて「水没の危険性」を認識させる貴重な機会となりました。安全運転のために、この検証結果を心に留めておきましょう。



















