トヨタ「100万円台」のコンパクトSUVが「めちゃ売れてる」! 全長4m以下の「お手ごろサイズ」! 超人気「ライズ」が支持され続ける理由とは

2025年6月度、販売台数上位の常連である「カローラ」や「シエンタ」を抑えランキング2位に浮上するなど、トヨタのコンパクトSUV「ライズ」が人気です。その理由とはいったいどこにあるのでしょうか。

単一車種としてはダントツの1位にランクイン!

 トヨタのコンパクトSUV「ライズ」は、新車販売台数ランキングでも常に上位へランクインし続ける人気モデルです。

 なぜライズがここまで売れ続けているのか、理由を探ってみました。

トヨタのコンパクトSUVが単一車種としてはダントツの1位に! その理由とは
トヨタのコンパクトSUVが単一車種としてはダントツの1位に! その理由とは

 ライズがここへきて、さらに好調な売れ行きを見せています。

 2025年7月4日に発表された、日本自動車販売協会連合会(自販連)調べによるライズの2025年6月度新車登録台数は1万1216台で、軽を除いた国内1位のトヨタ「ヤリス」(1万1943台)に次ぐ堂々の2位に位置します。

 ヤリスはコンパクトカー「ヤリス」、コンパクトSUV「ヤリスクロス」、4WDスポーツ「GRヤリス」のシリーズ連合の数値であり、3位(1万1020台)の「カローラ」も同様に複数のシリーズを合算したものと考えると、単一車種としてはダントツのトップとなります。

 そんな強力なライバルがひしめく中でのこの販売台数は、かなり驚くべき結果といえるでしょう。

 ライズが登場したのは2019年11月。当時、トヨタのSUVラインナップの中でもっとも小さいモデルは「C-HR」でしたが、C-HRは欧州市場向けのスポーティSUVとして開発されたため、日本国内ではよりコンパクトで扱いやすいモデルが求められていました。

 そんなニーズに応える形で登場したのが、東京モーターショー2019で初披露されたダイハツ「ロッキー」/トヨタ「ライズ」でした。

 ライズはダイハツが開発を主導し、全長4m未満(全長3995mm×全幅1695mm×全高1620mm)の5ナンバーサイズという、日本にピッタリのお手ごろパッケージで登場。

 5名が乗ることができて取り回しもしやすいボディサイズや、100万円台から手に入る廉価な新車価格などによって、当時から大きな注目を集めました。

 2021年11月には、1.2リッターエンジン+モーターで発電・走行を行う「e-SMARTハイブリッド」が追加され、走行性能と燃費性能がさらに向上。

 小排気量でシンプルな構造、なおかつ発進から低中速域まで力強く走れるこのハイブリッドは、実用域での使いやすさが高く評価されており、2025年6月時点では、販売全体の約5~6割をハイブリッド車が占めるほど、ユーザーから高く支持されています。

 ライズの強みはコンパクトなボディに加え、見切りのよい角ばったデザインと小回りのきく取り回しやすさでしょう。

 最小回転半径は4.9mから5.0mと、ヤリス並みの扱いやすさを誇ります。

 車両重量も軽く(ガソリン車は970-1050kg、ハイブリッド車は1060-1070kg)、カタログ燃費性能も、1.2リッターガソリン車(FF)で20.7km/L、1リッターターボ車(4WD)で17.4km/L、ハイブリッド車では28.0km/Lに達するなど、超優秀です(いずれもWLTCモード燃費)。

 これらのスペックは、実際の日常使いにおいて非常に魅力的なポイントとなっています。

 見た目も人気の理由のひとつです。

 ミドルクラスSUV「RAV4」にも似た頼もしさを感じさせるデザインによって、サイズ以上の存在を感じさせてくれます。

 内装は一部にプラスチック感はあるものの、先進的な雰囲気を演出するデザインで満足感を与えてくれます。

 現在の販売価格(消費税込み)は、ガソリン車が180万円から、ハイブリッド車が223万円からと、依然として同クラスのライバルであるヤリスクロスやホンダ「WR-V」に比べてリーズナブルなのも、ライズの大きな魅力といえます。

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