「知らないと損!」 真夏の車内“どう快適に?” 「内気循環」と「外気導入」使い分けのコツは? 分かりやすく解説!
実際のテストは?JAFの実証結果! 高速道路・一般道路で違うは?
JAFは2019年4月に東京都内の高速道路、郊外・山道、市街地で、内気循環と外気導入の違いによる車内環境への影響を検証するテストを実施しました。
同じ車種を2台用意し、一方は内気循環、もう一方は外気導入に設定して、それぞれ4人が乗車し、約1時間ずつ走行しました。
テスト中は窓を全閉とし、乗降はなし。車内の二酸化炭素(CO2)、酸素濃度(O2)などの空気の質と花粉の量を測定しました。また、車両のエアコンフィルターは新品に交換しています。
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●高速道路での結果
内気循環で走行した車の二酸化炭素濃度は最大で4,520ppmとなりました。
一方、外気導入で走行した車では、トンネル内を走行した際に排ガスの影響で一時的にCO2やCOの数値が高くなることがありました。
●郊外・山道での結果
内気循環で走行した車のCO2濃度は最大で4,730ppmに達しました。
●市街地での結果
内気循環で走行した車のCO2濃度は最大で6,770ppmとなり、外気と比べて約5.5倍の数値を記録しました。
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テスト全体を通して、外気導入ではCO2濃度はつねに1,000ppm前後で安定していましたが、内気循環では最大で6,770ppm(市街地)まで上昇しました。
酸素濃度(O2)もCO2ほどの差はなかったものの、内気循環の方が最大1%近く低下。
さらに注目すべき点として、内気循環の車に乗車した人の中には、眠気や軽い頭痛を感じる人がいたことが報告されています。
花粉の量については、両方の車内でわずかな量しか確認できず、最近のエアコンフィルターはある程度花粉を除去できるため、外気導入でも花粉を過度に心配する必要はないという結果になりました。

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テスト結果からわかるように、内気循環を長時間続けると車内の二酸化炭素濃度が高くなり、眠気や頭痛などの症状を引き起こす可能性があります。
このことから、運転中はできるだけ外気導入にするか、内気循環を使用する場合でも1時間に1回は換気するようにしましょう。
ただし、トンネル内の走行や前方を走行する排ガスが気になるときなどは、一時的に内気循環に切り替えるといいでしょう。
交通環境や天気など状況に応じて、内気循環と外気導入を適切に切り替えることが快適で安全なドライブにつながります。
Writer: くるまのニュース編集部
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