2025年“上半期”「日本でイチバン売れたクルマ」は何のクルマ? 唯一「10万台超え」は「背の高い軽」が獲得! 「小型ミニバン」「軽ワゴン」は不動の人気 販売台数ランキング発表

2025年上半期の車名別販売台数ランキングが発表されました。登録車と軽自動車で販売トップ10にランクインしたのはどのクルマなのでしょうか。

2025年上半期の販売台数ランキング発表!

 日本自動車販売協会連合会(自販連)と全国軽自動車協会連合会(全軽自協)は2025年7月4日、2025年上半期(1月〜6月)の車名別販売台数ランキングを発表しました。

2025年上半期に乗用車1位となったのは?
2025年上半期に乗用車1位となったのは?

 自販連は登録車(5ナンバー/3ナンバー)ランキング、全軽自協は軽乗用車のランキングをそれぞれ発表しています。

 発表されたランキングは通称名別です。例えば登録車のトヨタ「ヤリス」には、コンパクトカー「ヤリス」、コンパクトSUV「ヤリスクロス」、コンパクトスポーツ「GRヤリス」が含まれます。

 軽自動車のスズキ「ワゴンR」には、「ワゴンR」「ワゴンR カスタム」「ワゴンR スティングレー」「ワゴンR スマイル」が含まれるなど、同名シリーズ全体が合算されています。

●2025年上半期(1月〜6月) 登録車 ブランド通称名別 新車販売速報 登録車ベスト10

 ・1位:トヨタ「ヤリス」(8万6942台)
 ・2位:トヨタ「カローラ」(7万5019台)
 ・3位:トヨタ「シエンタ」(5万6882台)
 ・4位:ホンダ「フリード」(4万9094台)
 ・5位:トヨタ「ライズ」(4万8269台)
 ・6位:トヨタ「ルーミー」(4万4889台)
 ・7位:トヨタ「アルファード」(4万4735台)
 ・8位:日産「ノート」(4万3308台)
 ・9位:トヨタ「アクア」(4万1954台)
 ・10位:トヨタ「プリウス」(4万1508台)

●2025年上半期(1月〜6月) 軽四輪車 通称名別 新車販売速報 乗用車ベスト10

 ・1位:ホンダ「N-BOX」(10万3435台)
 ・2位:スズキ「スペーシア」(8万4322台)
 ・3位:ダイハツ「タント」(6万5362台)
 ・4位:ダイハツ「ムーヴ」(5万864台)
 ・5位:スズキ「ハスラー」(4万7197台)
 ・6位:スズキ「ワゴンR」(3万8450台)
 ・7位:日産「ルークス」(3万6899台)
 ・8位:スズキ「アルト」(3万389台)
 ・9位:ダイハツ「ミラ」(2万9339台)
 ・9位:三菱「デリカミニ/eK」(2万8950台)

 2025年上半期の新車(登録車)販売台数ランキングは、トヨタ「ヤリス」(販売台数8万6942台)が1位を獲得しました。

 これに続きトヨタ「カローラ」「シエンタ」と、トヨタ車がトップ3を独占しています。

 2位のカローラは、2025年5月にシリーズで一部改良を実施。全モデルでガソリン車を廃止してハイブリッドに一本化したほか、シリーズ主力の「カローラクロス」はデザイン変更や装備の充実化を図る大幅改良を実施しました。今後の販売台数の推移にも注目です。

 4位はホンダ「フリード」が獲得。現行型の3代目は2024年6月に発売。デザイン一新や、2モーターハイブリッド「e:HEV」搭載、先進運転支援「ホンダセンシング」強化を図り、発売当初から好調に推移しています。

 10位のトヨタ「プリウス」の現行型は2023年1月に発売した5代目。直近では2025年7月1日に装備の充実化などを含めた一部改良を実施するとともに、特別仕様車を新たに設定。7月以降の販売台数ランキングでは順位に変化があるかもしれません。

 軽自動車の2025年上半期の販売台数ランキングでは、ホンダ「N-BOX」(販売台数10万3435台)が1位を獲得し、継続して人気を維持しているようです。

 現行型は3代目で、2023年10月に発売しました。内外装のリフレッシュと先進装備の熟成を図るとともに、ラインナップには標準モデルやエアロタイプの「カスタム」にくわえ、SUV風の「N-BOX JOY」を追加設定し、幅広いニーズに対応しています。

 2位のスズキ「スペーシア」はN-BOXと同時期に全面刷新を実施。N-BOX同様、2024年9月にクロスオーバータイプ「スペーシアギア」もフルモデルチェンジし、N-BOXに迫る人気を誇ります。

 3位のダイハツ「タント」も人気の軽スーパーハイトワゴンで、ダイハツの認証不正による受注停止解除後、上位にランクインし好調です。

 6位はダイハツ「ムーヴ」ですが、2025年6月に7代目となる新型ムーヴを発表。

 2年ぶりに復活を果たし、手頃な価格を維持しながら、新たにスライドドアの採用やデザインの一新、走行性能の強化などを図りました。

 人気の派生モデル「ムーヴキャンバス」とあわせ、今後の販売台数に注目が集まります。

 8位のスズキ「アルト」も2025年7月にデザイン変更を含めた一部改良を実施しました。燃費の向上も行い、進化したエントリー軽自動車として低価格を維持しています。こちらも今後、ランキングに変化が生じるかもしれません。

※ ※ ※

 登録車(普通車)と軽自動車をすべて含んだ2025年上半期の総合ランキングは以下の通りです。

●2025年上半期(1月〜6月) 新車販売速報 乗用車ベスト10

 ・1位:ホンダ「N-BOX」(10万3435台)
 ・2位:トヨタ「ヤリス」(8万6942台)
 ・3位:スズキ「スペーシア」(8万4322台)
 ・4位:トヨタ「カローラ」(7万5019台)
 ・5位:ダイハツ「タント」(6万5362台)
 ・6位:トヨタ「シエンタ」(5万6882台)
 ・7位:ダイハツ「ムーヴ」(5万864台)
 ・8位:ホンダ「フリード」(4万9094台)
 ・9位:トヨタ「ライズ」(4万8269台)
 ・10位:スズキ「ハスラー」(4万7197台)

 総合ランキングでは、N-BOXが唯一の10万台超えを記録しており、1位を獲得。2位とは2万台近くの差をつけ、変わらず不動の人気を誇ります。

 総合的に見ると、販売台数トップ車のラインナップは、登録車ではやはりSUVの人気が強く、またコンパクトクラスのミニバンも人気です。軽自動車では背が高く、両側スライドドアを持つスーパーハイトワゴンが圧倒的な支持を受けています。

 500万円以上の車種はトヨタ「アルファード」のみで、基本的には低価格なエントリー〜ミディアムモデルが多く、手頃な新車が支持を受けていることがわかります。

 また、ここ1年でフルモデルチェンジした車種以外では、前年同月比100%を超えるモデルが少なくなっています。

 長らく続いた半導体不足による長期の納車待ちや、その改善による新車の供給過多・デリバリーの詰まりがほぼ解消されたためで、一時的な納車・登録の増減に伴う台数の極端な変化がなくなり、実際の販売ランキングに近いものとなったことを示しています。

 その一方、一部では受注停止となっている人気車や、今後フルモデルチェンジが噂されているモデルもあり、2025年下半期にかけ、ランキングに変動が生じる可能性があります。

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Writer: くるまのニュース編集部

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