約440万円! “テスラ製モーター”搭載のマツダ「RX-7」!? 360馬力超えの「後輪駆動マシン」! 超静音仕様となった「ロータリースポーツカー」とは
アメリカのオークションで、ロータリースポーツカーのマツダ「RX-7」が驚きの変貌を遂げて出品されました。どのようなモデルなのでしょうか。
テスラパワトレのRX-7!?
2025年5月20日、アメリカのオークション「cars&bids」でマツダ「RX-7」が2万8250ドル(日本円で約441万5000円)にて落札されました。いったいどのような個体だったのでしょうか。

RX-7は、1978年に初代モデルが登場したロータリーエンジン搭載のピュアスポーツカーです。
排ガス規制やオイルショックの影響を受けるなか、低重心と軽量な車体を活かし、卓越した運動性能を実現したモデルとして世界中の注目を集めました。
2代目では13B型ターボエンジンを採用し、足回りも独立懸架へと進化。より高次元なスポーツカーとして性能を向上させています。
そして1991年に登場した3代目は、曲面で構成された滑らかなボディラインとともに、大幅な軽量化と255馬力のエンジンにより、パワー・ウェイト・レシオ4.9kg/psを実現。
ドライビングの楽しさを追求したモデルとして、高い評価を獲得しました。
今回出品されたのは、3代目となるRX-7(FD型)の1993年モデルです。
出品者によると、この個体は新車時にカリフォルニア、フロリダ、テキサスで登録され、温暖な地域で所有されてきたとのことです。
一方、このRX-7は通常のモデルとは大きく異なります。
工場出荷時に搭載されていたロータリーエンジンは取り払われ、テスラ「モデルS」のパワートレインに換装されており、完全なBEVへと変貌を遂げています。
モーターの最高出力は約362ps、最大トルクは441Nmを発揮、後輪を駆動します。リチウムイオンバッテリーパックは42kWhの容量を誇ります。航続距離は約120マイル(約190km)となっているようです。
ボディカラーは「モンテゴブルー」で、インテリアは黒の内装で統一されています。
さらに、フロントには17インチ、リアには18インチの「RAYS」の「グラムライツホイール」を装着。
そのほか、インテリアには「スピードハット」のデジタルメーターや、テスラのアクセルペダル、「アルパイン」製のオーディオシステムなどが組み込まれ、現代的な装備にアップデートされています。
バッテリー残量は燃料計に表示されるよう改造されるなど手の込んだBEV化が行われています。
このRX-7には、モーター用工場製ラジエーターとデイビスクレイグウォーターポンプが搭載されており、「AEMエレクトロニクス」のVCU200 ECUでシステム管理が行われています。
加えて、テスラ用の短縮されたハーフシャフトが装備され、非常に手の込んだコンバージョンが施されていることがわかります。
この個体は、2017年に機械的な故障による火災があったものの、その後修復が施され、2025年4月には再塗装が完了しています。
リアブレーキキャリパーのオーバーホールや12Vバッテリーの交換も完了しており、現在のコンディションは良好のようです。
ボディには若干の傷や塗装の跡があるものの、全体的な状態には問題はありません。
この大胆なカスタムが施されたRX-7は、2万8250ドル(日本円で約441万5000円)にて落札されました。
手間とコストをかけてBEV化されたこの個体は、新たな価値を提案する存在として注目を集めたと考えられます。
Writer: Peacock Blue K.K.
東京・渋谷を拠点とするオンライン・ニュース・エージェンシー。インターネット・ユーザーの興味関心をひくライトな記事を中心に、独自の取材ネットワークを活用した新車スクープ記事、ビジネスコラム、海外現地取材記事など、年間約5000本のコンテンツを配信中。2017年創業。

























































































