「あぁ…赤になった」 交差点内で「立ち往生」どうする? 赤信号でも進むべき? そもそも不用意な侵入は違反なの?
交差点内や横断歩道上で停車してしまったという経験がある人も多いかもしれません。こうした状況は、違反行為になる可能性があるのでしょうか。
交差点での立ち往生…違反なの?
街中を運転していると、交差点内や横断歩道上で停車してしまったという経験がある人もいるかもしれません。
こうした状況は、道路交通法違反になる可能性があるのでしょうか。

交差点を抜けた先の道路が予想以上に混雑していたというケースは割とよくあります。
前の車が詰まっていても「後続車に迷惑がかかる」、「流れに乗らなければならない」という焦りから、とっさに交差点へ進入してしまうという運転者も。
その結果、交差点内や横断歩道の上で止まることになってしまうという状況が発生するようです。
SNS上では「いけると思って右折したが信号が変わってしまい、横断歩道上で止まってしまった」、「後続車からクラクションをならされるのではないかと思うと怖かった」といった声が見られます。
一方で、「歩行者の安全を軽視した運転だ」、「交通の流れより安全が最優先、停止線を超えているし信号無視なのでは」、「そもそも前方の様子を見てないのがいけない」といった声も。
こうした状況に陥らないためには、前方の交通状況を冷静に把握することが求められます。
交差点の向こうに十分なスペースがないと判断した時点で、進入を控えるべきです。
では、もし交差点内や横断歩道上で停車してしまった場合には、どのような問題があるのでしょうか。
道路交通法50条第2項では「車両等は、その進行しようとする進路の前方の車両等の状況により、横断歩道、自転車横断帯、踏切又は道路標示によって区画された部分に入った場合においてはその部分で停止することとなるおそれがあるときは、これらの部分に入ってはならない」となっています。
つまり、前方の渋滞によって横断歩道の上で停止してしまう可能性があると判断できる場合は、その手前で進入を控える義務があるということです。
罰則として「交差点等進入禁止違反」となり、違反点数1点、6000円(普通車)の反則金が科せられます。
では仮に交差点内で停車してしまった場合の対処はどうすればいいのでしょうか。ある警察署の交通課担当者は、次のように話しています。
「交差点内では駐停車が禁止されています。
交差点内で前方の信号が赤になってしまった場合は、他のクルマの邪魔にならないよう、そのまま進んで交差点を抜けてください」
※ ※ ※
では、交差点内で停車しないようにするにはどのようなことに気をつければいいのでしょうか。ある教習所関係者は次のように話します。
「前の信号に気をとられているか、サイドミラーを注視してクルマの流れをみている時にしてしまいがちなミスです。
歩行者がクルマの前後を通り抜けることは道路交通法で禁止されていますが、子どもが待ちきれずに渡ってくるリスク等もあり危険です。
こうした状態が違反に該当すると認知していないドライバーが、なあなあで済ませてしまうので再発もしやすいと考えられます。
交差点等進入禁止違反は大抵の教習所の技能試験で、減点となっています。
意識してこうした違反を防ぐためには、後続車よりも前方に並んでいる3、4台の動きをみながら右左折するようにするとよいかもしれません。
交差点には他車の進行を妨げないようにしつつ、前のクルマとの車間距離にも注意して進入してください」
※ ※ ※
前方の混雑を確認せずに交差点内に侵入するのは、道路交通法に抵触する可能性があります。
当たり前ですがドライバーは前方の動きにも注意しながら運転することを心がけましょう。
Writer: Peacock Blue K.K.
東京・渋谷を拠点とするオンライン・ニュース・エージェンシー。インターネット・ユーザーの興味関心をひくライトな記事を中心に、独自の取材ネットワークを活用した新車スクープ記事、ビジネスコラム、海外現地取材記事など、年間約5000本のコンテンツを配信中。2017年創業。






























