トヨタ「ハイエース」まさかの“受注停止”!? 「しばらく買えません!」 パワーアップした高性能「新モデル」もすでに完売… 「商用バンの“大定番”」販売はどうなっているのか
トヨタ「ハイエース」の最新の納期はどうなっているのでしょうか。トヨタディーラーに聞いてみました。
ワゴンは受注停止中、バンはグレードやボディカラー、オプション次第か
トヨタの商用バン「ハイエース」の現行5代目(200系)がデビューしたのは2004年8月のこと。すでに20年以上も前なのです。そろそろ次期ハイエースへの期待が高まるなか、現行モデルの受注状況や納期はどうなっているのでしょうか。
首都圏にあるトヨタディーラーに聞いてみました。

1967年にデビューして以来、商用バン市場で圧倒的な支持を受け、まさに「商用バンの大定番」として支持を受けるハイエース。
とてつもなく頑丈で極めて信頼性の高い車体やパワートレインなど、日本のみならず全世界的にバンの代表車種に君臨しています。
そして現行型の200系は、現在新車で購入できる日本車のなかでも屈指のロングセラーモデルとなっています。
モデルライフが長い分、改良を繰り返したことで熟成が進み、現行モデルは2024年1月に一部改良が行われた通称「8型」とされています。
ハイエースには、大別すると乗用車の「ワゴン」と、商用車の「バン」の2種類のラインナップを設定します。
ハイエース ワゴンの乗車定員は最大10名で、もっとも大型なロング・ワイド仕様「グランドキャビン」のボディサイズは、全長5380mm×全幅1880mm×全高2285mmと、高級ミニバン「アルファード」がひとまわり小さく見えるほどの大きさです。
一方のハイエース バンは商用に特化し、ロングボディでも乗車定員は2〜5名。それ以外のスペースは荷物を置く場所として想定され、数あるバンのなかでも抜群の積載性を誇ります。
近年、このハイエース バンの実用性や拡張性を活かしつつ、キャンピングカーなどにカスタマイズして楽しむユーザーが増えています。
しかし、実はハイエース ワゴンおよびバンともに、新車の購入が困難な状況が続いています。
2025年6月下旬現在の最新の状況を、首都圏にあるトヨタディーラーに聞いてみました。
「まずハイエース ワゴンですが、現在も受注停止の状態で、再開の見込みが立っていない状況です。
次にハイエース バンについては、グレードやボディカラー、メーカーオプションの組み合わせ次第では年明けに納車が可能です。
まず、ボディカラーはホワイトのみ、グレードは『DX』、『スーパーGL』もいけるかもしれませんが、もし気になるようでしたらお早めにご連絡ください」
また、他のトヨタディーラーでもこんな情報が得られました。
「ハイエース ワゴンは受注停止の状態です。どうしてもという場合はメーカー認定中古車をご案内していますが、こちらも高年式・低走行車は足が速く、すぐに売れてしまう状況が続いています。
特に最近は近隣にお住まいで、さらに当店にご入庫いただける方に限定してメーカー認定中古車を販売するケースが増えているので、見つけた時点で仮押さえしないとあっという間に売れてしまいます。
ハイエース バンについては、ボディカラーは白のみ、メーカーオプションの寒冷地仕様は選択不可という点をご了承いただければ、一部グレードで受注枠が確保できる可能性があります。
また、現在もお問い合わせいただくことがある、今年2月に発売されたハイエース バンの特別仕様車『スーパーGL“DARK PRIME S』につきましては、すでに受注枠がいっぱいでして、万が一キャンセルが出た場合にご案内できる…かもしれません」
スーパーGL“DARK PRIME S”(以下、ダークプライムS)は、2025年2月に設定された特別仕様車で、現行型の200系が誕生20周年を迎えたことを記念するもの。
馬力とトルクをアップした専用チューニングのユニットに加え、しなやかな乗り味の専用サスペンションやダークメッキの加飾、カーボン風のパネルを装備する、正真正銘の「特別モデル」です。
※ ※ ※
職人さんの頼れる相棒として長きに渡って活躍しているハイエース バン、そして大人数向けのレンタカーやテレビ局などのロケ車としても人気が高いハイエース ワゴン。どちらも多くのユーザーにとってなくてはならない存在です。
さらに最近は、個人ユーザーがハイエースを車中泊やキャンプ用にカスタマイズすることも流行しています。
今のところは次期ハイエースの情報が見えてこない以上、当分は200系ハイエースの人気が続くことになりそうです。
それだけに、1日も早い安定供給が望まれます。
Writer: 松村透
株式会社キズナノート代表取締役。エディター/ライター/ディレクター/プランナー。
輸入車の取扱説明書制作を経て、2006年にベストモータリング/ホットバージョン公式サイトリニューアルを担当後、2013年に独立。フリーランスを経て株式会社キズナノートを設立。現在に至る。
2016年3月〜トヨタ GAZOO愛車広場連載中。ベストカー/ベストカーWeb/WebCARTOP他、外車王SOKEN/旧車王ヒストリア編集長を兼務する。
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