タンスや便器まで… 高速道の落下物は年36万件 見つけたらどうする?
高速道路の落下物は年間平均33万件(交通管理隊が処理をした数)もあります。高速道路走行中に荷物が落ちてしまった場合、また落下物を発見した場合、どうしたら良いのでしょうか?
高速道路の落下物が多い時期は引っ越しシーズン
高速道路の落下物は年間平均33万件(交通管理隊が処理をした数)もあるといいます。高速道路走行中に荷物が落ちてしまった場合、また落下物を発見した場合、どうするのが良いのでしょうか?
高速道路会社のネクスコに確認したところ、最新のデータでは平成28年の1年間に全国の高速道路(首都高速含む)で処理された「落下物」は36万件以上もあったそうです。首都高速という比較的狭い範囲であっても1日70件以上の落下物があるそうです。落下物を踏んだり、跳ねたり、避けようとして起こる重大な事故も少なくありません。高速道路上の落下物は、たかが落としものでは済まされない危険性をはらんでいます。
高速道路の落下物が多い時期はやはり引っ越しシーズンの2月後半から3月下旬とのこと。引っ越し業者が落とす場合もありますが、レンタカーのトラックを自分で借りて引っ越しをする場合など、ロープのかけ方や、家財の固定の仕方が不十分で、荷物が落ちてしまうことも少なくありません。また、3月と言えば風の強い時期でもあります。覆っていたシートや布団が風で煽られて飛んで行ってしまうことも多いようです。
落下物で多い物は何?
ネクスコ西日本管内では、平成28年度の1年間に約131,000件の落下物が発生しており、1日あたりに換算すると約360件、約4分に1件の落下物が発生していることになります。また、発生件数の分類別ワースト3は下記の通りです。
1位:プラスチック・ビニール・布類(プラスチック容器、ごみ袋、毛布、シート類)[33%]
2位:自動車部品類(タイヤや自動車付属品等)[11%]
3位:木材類(角材やベニヤ等)[10%]
ちなみに、筆者(加藤久美子)が東名高速道路の道路パトロールに同行取材させてもらった際、高速道路の落下物を保管している場所を見せてもらいましたが、その際にはタンスやテーブル、いす、洋式便器や焼き鳥のたれの缶、仏壇などもあり、「こんなものまで!?」と、本当に驚きました。