トヨタの小型「“スライドドア”バン」に注目! 全長4.7m級で「ちょうどイイサイズ」! 超“静音”モデル「国内導入」にも期待大な欧州モデル「プロエースシティ」とは

日本導入の可能性は十分にある!?

 プロエースシティのパワートレインは、ガソリン・ディーゼルのほかに、BEV(バッテリーEV:電気自動車)の設定があるのも大きな特徴です。

 BEVは50kWhのバッテリーを搭載し、100kW(136馬力)のパワーを発揮。航続可能距離はWTLP基準で330kmとなっており、実用性も十分です。さらに急速充電システムが搭載されており、約30分でバッテリーの80%まで充電可能となっています。

大型センターディスプレイや液晶メーター、プッシュ式シフトなどで先進性も高いトヨタ「プロエースシティ」のインテリア
大型センターディスプレイや液晶メーター、プッシュ式シフトなどで先進性も高いトヨタ「プロエースシティ」のインテリア

 国内のプロボックスやハイエースには現状BEVが存在せず、日本国内でBEVの商用車を探すと軽バンしかありません。

 そこでプロエースシティのBEVが国内導入されれば、スライドドアの小型電動バンとして大人気になること確実です。

 一方で、ベルランゴのような乗用ワゴン版のプロエースシティ ヴァーソの国内導入にも期待したいです。

 ライバルのルノー「カングー」を含め、こうした「商用にもガンガン使えるほどタフでユーティリティに優れたスライドドアワゴン」には、昨今のアウトドアブームの盛り上がりもあってか、一定の需要があります。

 とはいえ、今の日本社会にまず必要とされているのは、商用バンとしてのプロエースシティでしょう。

 特に電動モデルなら日本国内にライバルと呼べるクルマはなく、プロエースシティが新たな商用バンのカテゴリーを作り出す先駆者となるはずです。

 プロエースシティが国内導入されれば、個人ユーザーからプロユースまで、今後さらに重要となる日本の物流を支えてくれることでしょう。

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Writer: 赤羽馬

金融業・自動車ディーラー営業マンを経て、ライターとして独立。幼少期からの自動車カタログ収集癖あり。エンドユーザーに役立つ話や経済・金融とクルマに関する情報を発信中。

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