思わず「キュン」? 後退時「腕をまわすしぐさ」もはや絶滅!? 今や懐かしい「昭和・平成ドライバーあるある」とは
今じゃ信じられない!?「助手席の人が地図を見る」とは
●助手席の人が地図を見る
カーナビゲーションシステム(カーナビ)は、今や軽自動車や商用車までひろく普及していますが、平成の初め頃はまだまだ高価かつ珍しい装備でした。
![かつて助手席の仕事といえば「地図を見る」ことでした[イメージ画像:PIXTA]](https://kuruma-news.jp/wp-content/uploads/2026/06/20250616_Traffic_MAP_Accident_Trouble_pixta_35017774_M.jpg?v=1750044325)
しかし昭和から平成初めの頃、カーナビがまだ普及していない時代は、道路地図を片手にドライブするのが普通だったため、ふたりでドライブに行く際は、助手席の人が地図を持ってナビゲートする光景がよく見られました。
特に初めて行く土地へ行く際は、書店で最新版の道路地図を事前に購入し、必要なページへ付箋を貼り、重要な交差点にカラーペンで印を付けていました。この準備が、旅行前の儀式としてワクワクしたものです。
またドライブデートでは、助手席の彼女が道路地図でナビゲートしたり、カセットテープを変えたりなどしたものですが、今ではクルマが全て行ってくれる便利な時代になりました。
●乗る前にミラーの角度を調整する
電動ミラーの角度を調整する機能は、フェンダーミラーが一般的だった1980年代に普及し始め、その後1990年代に入ると、ミラーの角度を記憶するメモリー機能が、高級車を中心に採用されました。
しかしながら昭和の時代は、今と違いドアミラーではなくフェンダーミラーが一般的であり、しかも角度調整は手動で行うのが普通でした。
自分ひとりしか乗らないマイカーならいちど調整しておけば良いものの、職場の社用車などに乗る際にはわざわざミラーの角度を動かして調整を行わなければならず、非常に面倒でした。
助手席に乗る人がいる場合は、その人がミラーの角度を調整する係となり、運転席から「もう少し上」や「もう少し左」などなどジェスチャーを受けている光景を見かけたものです。
●エアコンの温度・風量を調整する
現在は、エアコンが備わっていないクルマを探す方が難しいですが、そもそも昭和の時代はエアコンが付いていないクルマも多く、夏になると窓を開けて走るクルマの光景がよく見られたものです。
たとえカーエアコンが備わっていても、マニュアル操作で温度調整を行うモノが普通でした。
またエアコンより「クーラー」といわれることも多く、リアウインドウに「冷房車」というステッカーが誇らしく貼られたクルマもあり、今では大変懐かしい光景です。
国産車で初めてオートエアコンを装備したクルマは、1971年のトヨタ「センチュリー」ですが、その後1981年にデビューしたトヨタの初代「ソアラ」が「マイクロプロセスド・オートマチックエアコンディショナー」を搭載。現在のクルマに通じる先進的な装備が注目を浴びました。
昭和のクルマのエアコンは、助手席側のダッシュボードへの吊り下げ式も。足元から冷風が出るため室内の温度調整が難しいだけでなく、冷え過ぎて体調を崩したりなど、現在のクルマには遠く及ばないのがほとんどでした。
しかし家庭用エアコンすらほとんど普及していなかった時代、夏場にエアコンの効いた涼しいクルマに乗るとホッとしたものです。

































































