トヨタ「“新型”RAV4」初公開! 7年ぶり全面刷新の「超・大人気SUV」がついに登場 「全長4.6mサイズ」“完全維持”だけど中身は大変化! 新たな「トヨタの主力車」の進化とは
トヨタが世界初公開した新型「RAV4」は、どのようなポイントが進化したのでしょうか。
ボディサイズは「完全維持」だが中身は大進化
世界で最も人気の高いトヨタ「RAV4」の新型モデルが、2025年5月21日に発表されました。
新型は「Life is an Adventure」を開発コンセプトに掲げられていますが、7年ぶりの全面刷新で進化ポイントはどこにあるのでしょうか。

ハード面で大きな進化ポイントが、ハイブリッドシステムです。
特にプラグインハイブリッド車(PHEV)には、トヨタ初搭載となる第6世代の「THS(トヨタハイブリッドシステム)」が採用されました。
これに大容量化した電池を組み合わせることにより、EV航続距離を従来の95kmから150km(開発目標値)まで伸ばしています。
また、最新の電動ブレーキシステムと出力が12%向上したモーターも採用されており、RAV4らしい「ワクワク感の高まる走破性を実現している」とアナウンスされている通りに、トルクフルな走りに期待が持てます。
電動車としての使い勝手も進化していて、V2H(vehicle-to-home)に対応し、バッテリーに蓄えた電力をクルマの外で便利に使えるようになりました。
なお、通常のハイブリッドシステムも進化しています。こちらもPHEV同様にモーター出力が向上し、これまで以上にシームレスな加速感と軽やかな出足、ダイレクトな駆動レスポンスを実現しているとのこと。
パワーユニットはPHEVとハイブリッドに2つのみになり、通常のガソリンエンジングレードは設定がなくなりました。現在のところはまだ具体的な諸元などは明らかになっていませんが、燃費・性能ともに向上しているものと思われます。
その他、ハード面の進化ポイントとしては、乗り心地をさらによくするアプローチが取られています。
採用されているプラットフォームは「TNGA-K」で、これは先代モデルと同じではあるものの改良型だといいます。
具体的には、ねじり剛性やサスペンション支持剛性の強化が図られているほか、微小の振動を取り除く「高減衰接着剤」が新たに採用されています。
そしてソフト面でも新型RAV4は大きなトピックスがありました。トヨタのソフトウェアプラットホーム「Arene」が初搭載された点です。
これにより、今話題となっているSDV(ソフトウェア ディファインド ヴィークル:ソフトウェア定義のクルマ)の開発を本格化していくとのことです。その開発はウーブン・バイ・トヨタが進めています。
Areneを採用することにより、車内でのエンターテインメントや利便性の拡充はもちろんのこと、より安全で交通事故リスクの少ない自動車社会に近づくことでしょう。
以前、自動車業界で話題となった実証実験都市である「ウーブン・シティ」での研究や開発も随時アップデートで生かされていくとみられ、さらに新型RAV4が公道を走るようになれば、そこで得たデータも生かされていくはずです。
つまり、RAV4はデビュー後・購入後も主に先進機能やエンタメ機能などが、どんどん進化していくという可能性も秘めています。
グレードはアーバンな印象の「CORE」、ラギッド感がありオフロードな景色が似合いそうな「ADVENTURE」、走りの楽しさを求めた「GR SPORT」の3つとなり、それぞれキャラクター性が明確なグレード構成となりました。
ボディサイズは全長4600mm×全幅1855mm×全高1680mm、ホイールベースは2690mmです。グローバルで好評だったボディサイズはそのままを維持した形になります。
ホイールベースやオーバーバングに関しても同じ数値で、全高のみグレードによって異なりますが5~10mm高くなっただけで、既存のRAV4ユーザーもボディサイズで戸惑うことはないでしょう。
Areneという新たなソフトウェアの採用により、愛車になってからも進化をしていく新型RAV4。日本では2025年度内に発売を予定しているとのこと。
グローバル市場でもトヨタ車トップの人気を誇るSUVは、新型へのフルモデルチェンジで、今後もその快進撃を続けていきそうです。
シャークデザインは、出た当初のインパクトが強かったせいか、GRスポーツのグレードでああトヨタ車普通に良いねと言う感じでクラウンスポーツ程の格好良さを感じない。フロントグリルを塞いだ様なグレードのデザインはちょっとイマイチだと思います。