ホンダ新「“3列7人乗り”ミニバン」発表! “ひろびろ内装”と「3列目シート」の快適性がスゴイ! 新「ステップワゴン」乗って体感した“乗り物酔い”防ぐ仕組みとは!
ホンダ「ステップワゴン」が2025年5月15日、さらなる改良を受けてますます魅力的になりました。進化したステップワゴンの後席をチェックします。
ホンダ新「ミニバン」はリアシートの快適性がサイコー!
現行ホンダ「ステップワゴン」は、かつてミニバンブームを席巻した初代モデルの“箱シルエット”を彷彿とさせるボディを採用し、ホンダ史上最大の室内空間を実現しています。
そんなステップワゴンが2025年5月15日、さらなる改良を受け、ますます魅力的になりました。

今回の改良で目玉となるのは、2つの新グレードが追加されたことです。
従来ではSPADAでしか選べなかったシートヒーターや2列目シートのオットマン、パワーバックドアといった装備を標準搭載した「AIR EX」と、SPADAの個性をさらに磨き上げた最上級グレード「SPADA PLAMIUM LINE BLACK EDITION」が登場しました(共に7人乗り仕様)。
さらに、当初から取り入れていた「乗り物酔い軽減技術」で特許を取得したこともトピックでしょう。
考えてみれば、ファミリーをはじめとする多人数が乗車するミニバンには、快適に過ごせるように様々な技術が採用されているものの、全高が高くスライドドアやバックドアによる開口部も大きく、空気の抵抗も受けやすいという特性があるように、どうしても走行性能的には不利な構造になりやすいクルマです。
そのため、ミニバンの2列目・3列目に座った際に、「期待したほど乗り心地が良くなかった」という経験がある人も少なくないのではないでしょうか。
そこで今回は、新しく進化したステップワゴンの後席をあらためてチェック。
パワートレインや足まわりのメカニズムにおいて、とくに変更されたというアナウンスはありませんでしたが、新グレードとなるe:HEV AIR EXを用意し、まずは2列目シートから乗り込んでみました。
スライドドアは、ドアハンドルを握らなくても先端についている四角いマークを指でタッチするだけで、自動オープン。
地上高わずか39cmの低いステップは足を乗せやすく、ビード形状ですべりにくくなっており、大きめのグリップを握って安心して乗り込むことができます。
また通常のミニバンであれば座ってから自分でスライドドアを閉めようとする場合、ドアハンドルが後方にあるので身体を無理にねじらなければならないものですが、このステップワゴンはピラーに開閉スイッチがあるのが便利。
これなら運転席に誰もいない時でも、2列目の人がラクにドアを開閉することができます。
7人乗りのキャプテンシートは、家具のような温もりのある素材で肌触りがよく、オットマンも付いて見た目にもソファのよう。足先は、身長165cmでふくらはぎの下くらいまで支えてくれます。
座面と背もたれは身体をふっくらと受け止めてくれて、リクライニングするとアームレストに自然と腕が沿うようなリラックスした姿勢になりました。アームレストが無段階で調節できるのも嬉しいところです。
さらにSPADA PLEMIUM LINEなら、2列目シートにもシートヒーターが装備されるので、冬には重宝するはず。
AIR EXの2列目シートにもシートヒーターが欲しかったところですが、こちらは1列目のみとなっています。
2列目シートをロングスライドで最後端に移動すると、オットマンをいっぱいに出してもまだ余裕のスペースを確保可能。
チャイルドシートに子どもを乗せた時は、なるべく2列目シートを運転席の近くに寄せることから、子どもの足先が1列目シートの背面に当たって汚れてしまうのではという心配もあるでしょうが、ここには汚れを拭き取りやすいプライムスムース素材が使われています。
これは、いつまでもきれいに乗り続けて欲しいという開発チームの配慮だそう。
また、2列目シートはシートベルト内蔵タイプとなっていて、運転席から最短で57cmという距離まで近づけることができるので、子どもからも運転しているパパ・ママの姿が見えて安心できると思います。
さらに誰も2列目に乗っていない場合も、1列目の人の荷物置き場として便利に使えそうです。
そしてこのスライド機能をうまく使うと、2列目シートをそれぞれ互い違いの位置にできるので、ミニバンでありながら横の人がいないというプライベート空間を確保することも可能。
AIR EXならカップホルダーやUSBが全席に完備されるので、不便も感じないはずです。
子どもが成長してくると、それぞれ好きなことをして過ごす時間もありますし、ビジネスシーンにおいては隣に気を遣わなくていいという使い方も、今の時代に合っていると感じました。
さらに驚いたのは、キャプテンシートでありながら左右のシートを横スライドでくっつけられ、ベンチタイプに変形できるところ。
2列目シートに子どもとママで座る時や、出かけた先で停車中にオムツ替えやなどをするスペースとして、ベンチタイプの方が使いやすいときもあるものです。またこの状態なら、3列目シートへのアクセスもしやすくなります。
さて、走り出すと2モーターハイブリッド「e:HEV」ならではのなめらかな加速フィールを、2列目シートでも実感します。
路面からのゴツゴツとした当たりはマイルドに抑えられていて、マンホールや道路の継ぎ目などを乗り越した時にもすぐに揺れが収束するので、身体があまりふらつかないと感じます。
また視線が自然と遠くの方へと向きますが、これこそが特許を取得した乗り物酔い軽減技術の一環。
乗り物酔いの根本的原因となる「頭の揺れ」に着目して、それが起こりにくいような抜けのいい視界と、3列目までしっかりと水平基調となるドア断面の厚みなどにもこだわっているそう。
隣の人や3列目の人と会話をしていると、いつもなら首が辛くなることもあるのですが、ステップワゴンではすっと力を抜いていられると感じました。
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