ホンダ新「“3列7人乗り”ミニバン」発表! “ひろびろ内装”と「3列目シート」の快適性がスゴイ! 新「ステップワゴン」乗って体感した“乗り物酔い”防ぐ仕組みとは!
「3列目シート」は従来のミニバンの弱点を克服!
続いて3列目シートに座ってみます。
乗り込むときは、2列目シートをレバー操作しワンアクションで前にスライドできるので、さっとアクセスできました。

乗り込んだ後は、2列目シートの背面にもレバーがあるので、これを持ち上げながら引っ張ることで元の位置までスライドできます。
2列目シートを一番後ろまで引くと、さすがに膝が当たりそうなタイトさですが、少し手前で止めればまったく窮屈なことはありません。そして2列目シートの人には十分すぎるほどのスペースが確保されています。
また3列目シートのクッションは、想像以上に厚みがあり、2列目同様とはいかないまでも、しっかりソファ感覚が確保されています。
3列目シートの背もたれが、シートアレンジとの兼ね合いでどうしても低めになるのは仕方のないところですが、それでも先代より長くなっており、ヘッドレストを引き上げて寄りかかると、背中がスカスカするような不安感とは無縁。
首から下にはすっぽりとした包まれ感がありながら、視線はやはり2列目と同じように自然と遠くに向き、サイドの窓も大きいので開放感があります。
いざ走り出すと、2列目よりもやや振動が大きくなるかと思いきや、ほとんど変わらない乗り心地に感心しました。
とくにお尻の安定感があり、減速の時やカーブでもまったくお尻がすべらないので上半身も揺られることが少なく、しっかりと乗り物酔い軽減技術の効果を実感することができました。
さらに、3列目は後輪のちょうど真上あたりに座ることになるため、どのミニバンでもロードノイズが入ってきやすい印象でしたが、ステップワゴンはそれがとてもよく抑えられていると感じます。
車内には全体的に吸音材や遮音構造を取り入れているそうですが、とくに3列目周辺にも遮音を強化する工夫やカーペットを採用し、1列目の人と会話をする際にも声を張り上げなくていい環境作りに注力したといいます。
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今回のステップワゴンの試乗は市街地のみでしたが、たしかに運転席の人が前を向きながら喋った会話も3列目にいながらしっかりと聞こえていたので、会話のストレスはなし。
酔いにくさ、会話のしやすさといった、従来のミニバンに見られた弱点を克服していることが体感できました。
さらにもうひとつ、「車内空間が広いだけに真夏などには2列目・3列目がなかなか涼しくならない」というのも“ミニバンあるある”ですが、ステップワゴンは従来から3列目にもちゃんとエアコン吹き出し口が装備されており、さらにAIR EXにはトリプルゾーンコントロール・フルオートエアコンディショナーがついているのも嬉しいところ。
これなら、「3列目は罰ゲーム」なんて嫌味を言われることもなくなると思います。
ミドルサイズミニバンでもだんだんとショーファーカーに近い要素が取り入れられつつある昨今、ステップワゴンはそうしたゴージャスな方向性にとんがることなく、全席でのそれぞれの快適性と、全員が心地よく安心して過ごせるミニバンとしてさらに進化していました。

























































