衝撃!「交差点で寝落ち」する人も! 「5年以下の懲役または100万円以下の罰金」の罰則… 相次ぐ逮捕、なぜ? 飲酒運転の実態を元警察官が解説
5月11日の午前10時45分頃、福岡県福智町において飲酒運転をしたとして、43歳の会社員の男が酒気帯び運転の疑いで逮捕されました。このように連日、飲酒運転の検挙が報じられており、中には意外なキッカケで飲酒運転が発覚する事例もあります。では、一体どのような経緯で飲酒運転が判明するのでしょうか。
「自分は大丈夫」は絶対ダメ!飲酒運転の検挙相次ぐ!一体なぜ発覚する?
ニュースでは連日、飲酒運転の検挙が報じられており、中には意外なキッカケで飲酒運転が発覚する事例もあります。
では、一体どのような経緯で飲酒運転が判明するのでしょうか。

5月11日の午前10時45分頃、福岡県福智町において飲酒運転をしたとして、43歳の会社員の男が酒気帯び運転の疑いで逮捕されました。
これは福智町の県道で警察官が飲酒検問をしていた際、男から酒の臭いがすることに気づき呼気検査をしたところ、基準値を超えるアルコールが検出されたため、男を現行犯逮捕したものです。
男は警察の調べに対し、「昨夜自宅で350mlの缶チューハイを2本飲んだ。お酒が残っているとは思わなかった」などと話し、容疑を否認しています。
また5月15日には福岡県福岡市早良区で飲酒運転をしたとして、60歳のアルバイトの男が逮捕されています。
この男は5月14日午前10時頃、福岡市早良区にあるスーパーマーケットの駐車場において自分のクルマを駐車しようとした際、別のクルマに衝突する事故を起こして自ら110番通報しました。
その後事故処理のために駆けつけた警察官が、男から酒の臭いがすることに気づき呼気検査をしたところ、基準値の4倍を超えるアルコールが検出されたということです。男は警察の調べに対し、「酒が体に残っていることは分からなかった」と容疑を否認しています。
このように飲酒運転は後を絶たず、その要因のひとつとして、ドライバーの飲酒に関する認識の甘さが指摘されています。
2023年4月、株式会社タニタが20歳から69歳までの社用車を運転し、なおかつお酒を飲む習慣がある1000人を対象に実施した「飲酒運転に関する意識調査2023」によると、全体の38.1%が「お酒を飲み過ぎても一晩寝れば運転しても大丈夫だと思う」と回答しました。
加えて、お酒に強い415人に限定すると50.8%と約半数の人が「一晩寝れば大丈夫」という認識を持っていたことも明らかになっています。
さらに「アルコールが体から抜けきっていないと思いながら通勤や仕事でクルマを運転することはあるか」との問いに対しては、お酒に強い415人のうち26.8%、お酒に強くない585人のうち16.2%が「運転することがある」と答えています。
つまり全体の2割程度の人が、飲酒運転のおそれがある状態での運転を経験している結果となりました。
あまり知られていませんが、ビール500ml(中ジョッキ)1杯のアルコールを分解するのにかかる時間は一般的な男性で4時間以上、女性で5時間以上と言われています。
アルコールの分解速度は性別や体型、体質などによって個人差はあるものの、予想以上に時間がかかるという認識を持っておくべきといえるでしょう。
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