6速MTあり! 全長4.5m級“ちょうどいいサイズ”の「スポーツカー」が凄い! 480馬力“直6ツインターボ”×FRのみって最高! 車好き興奮の「BMW M2」どんな人が買ってる?

今では非常に珍しくなった「直6MT&FR」を選べるのがBMW「M2」です。一体どのような人が購入しているのでしょうか。

往年のファンだけじゃない スポーティな走りを好む人も魅了

 2023年に発売されたBMW「M2」の魅力のひとつに「6速MTが設定されていること」が挙げられます。
 
 デビューから2年経った現在、果たしてどんな人が乗っているのでしょうか。このモデルの動向をディーラーに問い合わせてみました。

正統派スポーツの遺伝子を残す「M2」
正統派スポーツの遺伝子を残す「M2」

 現行型のM2(G87型)は2代目であり、初代M2(F87型)は2016年にデビューしています。

 通常の「2シリーズ」とは明らかに異なる、前後のフェンダーが大きく張り出したグラマラスなボディをはじめ、3リッター直列6気筒DOHCターボエンジン、前後重量配分は理想とされる約50:50、駆動方式はハンドリングに優れるFR…。

 まさにBMWの「駆け抜ける歓び」を体現するモデルとなっています。

 M2のボディサイズは全長4580mm×全幅1885mm×全高1410mm、車両重量1710kg。M3や「M5」など、ほかの“Mモデル”が大型化するなか、コンパクトなサイズを維持しています。

 古くは「2002」、そして「M3(E30型)」の血統を受け継ぐ、直系BMWスポーツモデルの末裔…とくれば、BMWファンでなくとも興味を引かれるモデルではないでしょうか。

 搭載される3リッター直列6気筒DOHCツインエンジン「S58B30T0型」の最高出力は460ps/6250rpm、最大トルクは550Nm/2650~5870rpm。ハンドル位置は右のみで、トランスミッションは8速ATと6速MTの2種類。

 なお2024年10月にはパワートレインをアップデートした改良型が登場。20馬力の出力向上が図られ、最高出力480PS・最大トルク600Nm(MT車は従来通り550Nm)を発生し、スポーツ性能に磨きをかけています。

 車両本体価格は1018万円。輸入車で、しかもスポーツカーである以上高価ではありますが、魅力的なスペックが満載のM2。どのようなユーザーに好まれているのでしょうか。

 実際に首都圏のBMW正規ディーラーに問い合わせてみました。

「1000万円を超える価格のクルマですので、若いオーナーさんはほとんどいらっしゃいません。40代以上〜70代前半くらいの男性オーナーの方がメインですね。

 AMGの『Aクラス』『Cクラス』、アウディの『S3/RS3』シリーズとM2を、初回車検がくる前(約3年ごと)に乗り換えたり、ポルシェ『ケイマン』と比較されるお客様もいらっしゃいます。

 あと、『シビック タイプR』や『WRX S4』、レクサス『RC』からのお乗り換えの方もいらっしゃいましたね。

 当店に限った話でいうと、ATが7割、MTが3割といった比率です」

 また、別のBMWディーラーではこんなコメントをいただきました。

「直6エンジンでなおかつFR、6速MTという、正統派ハイパフォーマンスカーとしてのパッケージに魅力を感じてくださるお客様が多い印象です。

 このパッケージに魅力を感じてくださる方はいわゆる『指名買い』で、即決です。

 ときどきケイマンと悩む方がいらっしゃいますが、あちらは2シーター、M2はリアシートが装備されているため、実用性で評価していただいています。

 その方が奥さまの理解も得られやすいようです(笑)。

 お子様がいらっしゃるご夫婦でしたらこのクルマ1台でお買い物から旅行、スポーツ走行までこなせます。

 決して安いクルマではありませんが『1台でこれだけ幅広く使えて、しかも運転していてものすごく楽しい』と評価していただけるのはうれしいですね」

 住んでいる場所によっては「ご近所の目」が気になる場合もあります。大型ウイング付きのスポーツカーなど、派手なクルマだと目立ってしまうことを気にしなければならない状況もあるようです。

 その点、M2はその心配もなさそうです(ブリスターフェンダーの盛りあがりに反応するのはクルマ好きくらいなものでしょう)。

 クルマ好きが唸るスペックを持ち、さらにファミリーカーとして使えると、まさに「全方位隙なし」なM2。

 先祖であるM3(E30型)のように、間違いなく後に名車として語り継がれていくことになりそうです。

【画像】超カッコイイ! これが直6&6速MTの「コンパクトスポーツカー」です!(50枚)

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Writer: 松村透

株式会社キズナノート代表取締役。エディター/ライター/ディレクター/プランナー。
輸入車の取扱説明書制作を経て、2006年にベストモータリング/ホットバージョン公式サイトリニューアルを担当後、2013年に独立。フリーランスを経て株式会社キズナノートを設立。現在に至る。
2016年3月〜トヨタ GAZOO愛車広場連載中。ベストカー/ベストカーWeb/WebCARTOP他、外車王SOKEN/旧車王ヒストリア編集長を兼務する。

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