トヨタ“新”「ランドクルーザー“300”」の“進化”がスゴい! “トヨタ初”の「“盗難対策“機能」搭載!? デビュー4年目の「本格SUV」一体どう変化したのか
トヨタは2025年3月24日、フラッグシップSUV「ランドクルーザー300」の新たな一部改良モデルを発表しました。一体どんな変化があったのでしょうか。
実際どうなのか
トヨタは2025年3月24日、フラッグシップSUV「ランドクルーザー300」の新たな一部改良モデルを発表しました。一体どんな変化があったのでしょうか。

ランドクルーザーは、1951年に登場した「トヨタ・ジープ(BJ型)」をルーツとするSUVで、圧倒的な悪路走破を可能とする頑丈なボディオンフレーム構造を今もなお採用し続けている四輪駆動車です。
長い歴史を経て、現在はフラッグシップを担うステーションワゴン系(300)、ライトデューティ系(250)、ヘビーデューティ系(70)の3つの系統に分かれています。
なかでもステーションワゴンタイプの現行モデルは、2021年8月に先代のランドクルーザー(200系)から約14年ぶりに全面刷新されたモデルです。
プラットフォームには、軽量化や衝突安全性能を向上させた「TNGA GA-Fプラットフォーム」を採用し、基本性能の大幅な向上を実現。
また先進運転支援「トヨタセーフティセンス(TSS)」やコネクテッド機能、最新の電子制御の採用などにより、その魅力を正統進化させています。
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さて、今回発表された一部改良では、まず、衝突被害軽減ブレーキ機能の強化で対自転車運転者にも対応するようになったほか、イベントデータレコーダーの対応、サイバーセキュリティへの対応、路上走行時の排出ガス規制(RDE)への対応(ディーゼル車のみ)という法規対応がなされました。
また装備としては、メーターをオプティトロンメーターからインフォメーションディスプレイ内蔵TFTカラーメーターへの変更(AX、GXが7インチ、それ以外が12.3インチ)、ディスプレイオーディオが全車9インチから8インチへと縮小された一方で、GXグレード以外に12.3インチのディスプレイオーディオPlusがメーカーオプション設定されました。
さらに盗難被害の多いランドクルーザー300ということで、トヨタ車初となる「マイカー始動ロック」機能を追加。これはT-Connectの契約ならびにTOYOTAアカウントの取得した上で「My TOYOTA+」アプリの操作で、車両の始動をロックでき、車両を使用しない時間帯のセキュリティを向上させるもの。
そしてスマートキー所有者の位置を高精度に認識し、車両付近にいない場合のスマートエントリー&スタートシステムによるドア開錠およびエンジン始動を制限する「スマートキー測距システム」を搭載したほか、「指紋認証スタートスイッチ」を全グレードに標準設定しました。
このように改良が施されたランドクルーザー300ではありますが、発売直後に受注停止をして以来現在も受注再開には至っておらず、今回の改良はすでに注文を入れて納車を待っている既存ユーザーに向けての対応が中心となるようです。
また今回の改良のタイミングで車両の希望小売価格も値上げが実施され、グレードによって約13万円から15万円ほどのアップとなりました。この値上げ分は注文を入れている販売会社によって対応が異なるようですが、調整して従来の金額に合わせるケースが多いとのこと。
すでに注文を入れてから年単位で納車を待っている人も多く存在するランドクルーザー300。世界中のユーザーが欲するモデルだけにやむを得ない部分もありますが、早く欲しい人が適正な価格と適正な納期で購入できる日が来ることを願いたいものです。
販売価格(消費税込)は525万2500円から813万6700円です。
Writer: 小鮒康一
1979年5月22日生まれ、群馬県出身。某大手自動車関連企業を退社後になりゆきでフリーランスライターに転向という異色の経歴の持ち主。中古車販売店に勤務していた経験も活かし、国産旧車を中心にマニアックな視点での記事を得意とする。現行車へのチェックも欠かさず活動中。
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