ボルボ、危険を先読み!?「曲がり角の先も見通す」安全技術「コネクテッド・セーフティ」始める
ボルボ・カーズおよびボルボ・トラックは、クラウドベースのシステムを通じてリアルタイムデータを共有し、車両同士が互いに通信することで周辺の危険情報をドライバーに即座に警告する「コネクテッド・セーフティ」を両社間の車両でスタートしました。
車車間通信で危険を共有、新たな安全機能
ボルボ・カーズおよびボルボ・トラックは2018年5月7日、クラウドベースのシステムを通じてリアルタイムデータを共有し、車両同士が互いに通信することで周辺の危険情報をドライバーに即座に警告する「コネクテッド・セーフティ」を両社間の車両でスタートしました。
2018年以降、スウェーデンとノルウェーで販売されている独自の「ハザード・アラート・システム」搭載のボルボ・トラックと、「ボルボ・カーズ・ハザード・ライト・アラート・システム」を搭載したボルボ車が対象となっています。
「ボルボ・カーズ・ハザード・ライト・アラート・テクノロジー」は、この種のシステムとして自動車業界では初めてのものです。このシステムを搭載したボルボ車のハザードライト・スイッチが作動するとすぐ、付近でクラウドサービスに接続されている全てのボルボ車にアラートが送信され、事故を未然に回避するための警告が表示されます。これはブラインド・コーナーや丘の頂上などの見通しの効かない道路で特に便利な機能です。
ボルボ・カー・セーフティ・センター所長のマリン・エークホルム氏は、「万一の事故を未然に回避するためには、ボルボのコネクテッド・セーフティ・テクノロジーに基づくリアルタイム・セーフティ・データを共有することが役立ちます。セーフティ・データをリアルタイムで共有する車両が増えれば増えるほど、道路は安全になります。ボルボは交通安全への取り組みを共有する他のパートナーと、更なる協力関係を構築できることを楽しみにしています」と述べています。
ボルボ・カーズが安全関連のデータを他社と共有するのは初めてのことだといいます。
また同氏は、「コネクテッド・セーフティにより、ボルボのドライバーは事実上、『曲がり角の先を見通す』ことができ、深刻な事態を避け、また危険な状況や事故を回避することができます。このような先を見通して危険を回避する能力は、できるだけ多くのドライバーと共有したいものです」とも語っています。
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