2025年4月23日より開幕した「上海モーターショー2025」でトヨタは、大型ミニバン「シエナ」のカスタムモデル「URBAN CONCEPT（以下、アーバンコンセプト）」を初公開しました。
　
　シエナは、タマゴをイメージさせる未来的なスタイルで話題になった「プレビア（日本名：エスティマ）」の実質的な後継モデルで、北米市場を想定した大型ミニバンとして初代モデルが1997年にデビュー。

　現行モデルは2020年に米国で登場した4代目モデルとなり、中国では2021年に発売。同市場向けは中国現地で生産されています。

　ボディサイズは全長5170mm×全幅1990mm×全高1740mmと、日本で人気の「アルファード」（全長4995mm×全幅1850mm×全高1935-1945mm）よりも大きなボディで、トヨタのミニバンとして“最大級”のサイズを誇ります。

　ちなみに、シエナの製造と販売を手がけるのは広州汽車との合弁会社「広汽トヨタ」です。もうひとつの合弁会社「一汽トヨタ（第一汽車との合弁会社)」ではシエナの姉妹車として「グランビア」を用意しています。

　現在、シエナは中国で人気となっており、月間8000台前後を販売。グランビアも月間7000台前後を販売するなど、両車ともに同市場での存在感を強めています。

　そしてトヨタは、上海モーターショー2025にて新たなカスタムカーシリーズ「アーバンコンセプト」を公開。そのひとつとして「シエナ アーバンコンセプト」がお披露目されました。

　アーバンコンセプトとは、既存のトヨタ車に都会派でスポーティなテイストを加えるオリジナルの内外装を施したカスタムシリーズ。

　シエナでは左右ヘッドライトを繋ぐガーニッシュをフルブラック化したほか、ブラックのグリル、フォグランプのハウジング、エンブレムなどにより、都会的な雰囲気をまとっています。

　ホイールは、アーバンコンセプトで共通のマルチスポークホイールを採用。赤いブレーキキャリパーも装着され、スポーティさを高めました。

　インテリアは、通常のシエナには設定されていない、中国で人気のホワイト内装を基調とし、コックピット周りや2列目キャプテンシートのアームレストなどにローズゴールドの加飾もあしらわれて、車内をエレガントに彩っています。

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　日本では販売されていないシエナについて、ネット上では多くの反響が寄せられています。

「アルファードと被るかもしれないけど、シエナみたいな背の低いミニバンが欲しいね」「『エスティマ』の名前で日本でも販売しないかなあ」など、低めのルーフで人気を博したエスティマの後継車として、国内導入を希望する声が見受けられました。

　また、「見たことあるけど、最近のミニバンに比べて背が低くてカッコよかった」「アメリカで借りたとき、家族連れで大荷物を載せてもゆったり座れて重宝しました」など、実際に見たり運転したことがある人からはデザイン性や実用性が高く評価されていることがわかります。

　その一方で「5m超える全長は駐車場を探すのが大変」「大きすぎて日本のクルマ事情では使い勝手が悪いかも」と、日本の道路や駐車場にマッチしないと声も寄せられました。